円安などによるコスト高や、乳製品の原料となる生乳の生産抑制が続く中、酪農をやめる「離農」が相次いでいることについて、ホクレンの篠原会長は「後継者不足による部分が大きい」との危機感を示したといいます。
新型コロナなどの影響による、乳製品の消費の低迷を受けて、道内の酪農家は、今年度、生乳の生産を減らすよう求められています。その結果、牛乳を捨てるということさえ起こっているのでしょう。
の減産で収入が減るうえ、えさや資材、燃料代の値上がりなどでコストが増し、酪農家はこれまでにない厳しい経営を強いられているようです。
道内で、ホクレンに生乳を委託している酪農家は、今年1月現在で4707戸で、去年の同じ時期と比べて218戸減っているといいます。
今後は電気などのエネルギーもかなり高騰していくので継続が難しい酪農家さんももっと増えてしまうでしょう。
日本政府は酪農家に生産調整をもとめながらも海外から牛乳を輸入しています。
日本では牛乳が余ると廃棄していますが欧州では牛乳が余ると国が責任を持って買い取り自国の酪農家を保護してもいます。
酪農家さんの多くは離農の前に経営をがんばるものです。
もう半年以上も赤字経営ということはざらでしょう。
収入と支出のバランスが崩れ、さらに売り上げではなく収入になる部分もないくらいかもしれません。
これまでの貯蓄を切り崩して生活していてどうしても、ムリとなったところで廃業になるのです。
その廃業が出ていているということは、これからこの波はもっと大波となるのです。
今、イギリスでは乳製品が高騰し、商品にセキュリティータグがついています。
乳製品も卵もどちらも外食始め、スイーツなどには多く使われているのでその影響は多岐にわたってしまうでしょう。
乳製品の棚だけでなく、関連の加工食品も同様になっていきます。
日本も同じようになっていくでしょう。
あまり価格があがると、売れない、売れないからスーパーが仕入れない、農家さんが苦しむというサイクルはとまらなくなっていきます。
スーパーで価格が上がっていった先には、商品が並ばなくなるという現象です。
一方、コオロギ企業・農家さんには支援のお金が入っていきます。
食べられるものは高くなり減っていき、食べたくもないものが安くお店に並ぶのでしょう。