向日葵の咲く丘で2
第二章 暖かな雨
「ふわ、ねむ・・・」
カーテンを開けると、曇り空だった。
「うわ、今日は一雨降りそうね」
そんな感想を漏らしていると、
「う・・・ん」
隣のベッドから寝苦しそうな声が聞こえてきた。
「おっと、今は一人じゃなかったんだった」
隣のベッドには一人のかわいい少女がいた。
「ふふふ、夕ったらよだれ垂らしちゃって」
ほっぺたをつつくとこちらの手に頬を擦り寄せてきた。
やば、マジで可愛い。でもよだれが・・・。
「こうやっているのもいいんだけど、今何時だろ」
時計に目を向けると・・・九時五十五分。
「・・・あらら、遅刻だ」
でも私は遅刻することも度々あるため慣れている。
「ま、三時限目からいけばいいでしょ。おーい、夕!起きろー」
肩を掴んでがくがくと揺さぶる。
こうしないと起きないことは夕が転入してきて数日たった今でこそわかることだ。
「うー、うー、じしんー」
「起きろー!早くしないとご飯抜きだぞー」
「それは嫌だよ!」
魔法の言葉をかけて、やっと夕は目が覚めた。
「はれ?今何時?」
「くじごじゅ、いや今は十時か」
「ふえええっ?ち、遅刻だよっ!切!早く行かないと!」
「どうせ急いでいっても遅刻は遅刻、それよりご飯食べよ。」
「そんな場合じゃないよ!」
「じゃあ、私の作った手料理いらない?」
「う、ボクだって食べたいけど」
「今日のメニューは蜂蜜で苺を煮詰めた特製ジャムをたっぷりかけたホットケーキと、私の入れる紅茶、それとビタミンたっぷり
野菜のゼリー、はもう作ってあるけどあと二分で完成するけど、いらない?」
「う、ううー。でも、でもでもっ!学校・・・。はぁ、もういいや」
「うん、決まりね。はい、どうぞ召し上がれー。」
「はぁ、いただきます」
はむはむとホットケーキを食べる夕の姿はリスのようで可愛らしかった。
二十分後着替えをすませて寮を出た。
先生が教室から出て行く頃合いをみて教室に入る。
「おはよー」
みんなも挨拶を返してくる。
そのうちの一人が私に近づいてきた。
「せ、切さん!」
「何?西村さん」
「え、えっと。これ作ったんですけどよかったら!」
可愛らしい小さな袋を渡された。中身を見るとクッキーだった。
「わ、ありがと。でも何で私に?」
「えっと、その・・・そう!切さんって料理がうまいじゃないですか、だから今度一緒に作ってほしいな、と」
「ふーん。そういうことならいいけど」
「あ、有り難うございます!それじゃ、失礼します!」
そういうと西村さんは友達の元へいって何か嬉しそうにはしゃいでいた。
「夕、席に着こうか」
「・・・・・」
「ゆう?」
「え?」
「どうかしたの?ぼーっとしちゃって、何か悪い物でも食べた・・・わけないから」
「ううん、何でもないよ切」
「そう?それならいいんだ。さ、いこ」
そういうと切は歩き出した。
「なんでも、ないんだ。なんでも・・・」
呟いた声は誰にも届くことなく教室の喧噪に消された。
夏休み
ついに、夏休みですね~。
・・・ダルイ。
でも夏休みの間はブログを頻繁に書くことができます!
どうか楽しみにしていてください。
それと「向日葵の咲く丘で」第二話は、今日公開ですっ!(`・ω・´)ゞ
もうしばらくお待ちください。
やっと・・・
今見てる人、こんにちわ。夜型のあなたにはこんばんわ。
古風 凪です。
やっとネットにつなぐことが出来ました。
それまでの期間、実に二週間。
・・・長かった。(´□`。)
家庭の事情とはいえこれは・・・。
それはともかく、皆さん(そんなに見ていないと思うけど)私が書いた[向日葵の咲く丘で」、どうでした?
良かったと言ってくれれば幸いです。
第二話も進行中・・・というより完成してますが(笑)
早いうちに掲載しますので、興味のある方はぜひどうぞ!(`・ω・´)ゞ
それではまた会いましょう。
いろいろと、疲れたよ・・・(-"-;A
早く来い夏休みっ!