今日は児童書の紹介。
といっても、児童書・絵本好きには有名な作品。タイトルは「100万回生きたねこ」。
とあるお母さんに子供の夏休みの読書感想文用に何か良い本はないかと聞かれて一番最初に浮かんだのが、この本だったのです。
簡単にあらすじを説明をすると・・・
100万年生きたネコ。100万回死んで、100万回生き返ったネコ。
ネコは多くの人に飼われて多くの人に愛されました。けれどもネコは誰の事も好きになりませんでした。
そんなネコがある時、初めて誰に飼われる事もなく野良ネコとして生活をしていました。
それでも他のメスネコから愛されました。しかし、やはりネコは他のメスネコなんかよりも自分の事が好きなので、他のメスネコに興味を持つ事もありませんでした。
そんなネコがある時、白いメスネコに出会いました。けれどメスネコはネコに興味を持ちませんでした。
不思議に思ったネコは白いメスネコに自分がどんなに素晴らしいネコか説明しました。それでもメスネコはネコに興味を持ちません。
そんな白いメスネコに興味を持ったネコは自分からプロポーズをしました。
ネコと白いメスネコの間に子供が生まれると、ネコは子供の事も愛しました。
やがて子供は大きくなり、皆それぞれが自分自身で生活をするために出ていきました。
二人っきりになったネコと白いメスネコでしたが、やがて白いメスネコに死が訪れました。
ネコは100万年生きて初めて泣きました。100万回泣きました。
そして泣き終わると・・・白いメスネコの隣で静かに動かなくなりました。
それ以来、ネコは生き返る事はありませんでした・・・。
という本です。
この本を知った切っ掛けはとある芝居で、色々な形で芝居になっているという事ですし、絵本としても異例のロングセラーとなっている作品です。
本を書いているのは佐野洋子さん。小学生の時、「おじさんのかさ」というのを国語で習った人もいるかも知れませんが、その作品と同じ作者さんです。
この方の作品って特別な出来事では無い何気無い部分でハっとさせられる事が多く、また「おじさんのかさ」同様に「初めて」人が何かをする事がどんなに感動的なのかを伝えてくれる力があります。
絵本って小学生の中学年を過ぎると読むのも恥ずかしくなってしまう事が多いのですが、大人になって読んでも充分に楽しむ事が出来ます。
特に「100万回生きたねこ」は書評でも「大人の為の絵本」とも評価されている作品ですし、「だからこそ子供にも読んで欲しい作品」でもあります。
読む年齢によって感じ方が違う。何かしらの思い出が蘇る。少ない時間で多くの感想が持てる大事な形式の本です。
日常にお疲れな方はふとした時に目に入った絵本を読んでみてはいかがですか?