真野響子の「アンダンテ」 |   心のサプリ (絵のある生活) 

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真野響子の「アンダンテ」という雑誌を地下の書庫にて立ち読み。真野さんは三島由紀夫の川端康成がその文章を絶賛した「春の雪」の映画に松枝侯爵夫人、つまり、主人公の母役として出ていて、美しかった。

ただ、それはあくまでも、女優としての彼女であり、普段の彼女のイメージはこの本を読むと、良くも悪くも、びっくりする。

真野夫妻の夫婦の往復書簡が印象的で、思わず、地下の書庫室で、パチリ。

彼女は、昔、W杯サッカーの日本の代表理事を務めていたせいか、サッカーにはかなり詳しい。ロシアの有名な、ニコル・ド・スタールСталь, Никола деという画家。彼が、抽象画しか描いていなかったのに、どうして最後に具象画に変容していった理由が、「サッカーの素晴らしさは、抽象画では表現できない」と言ったとか。・・・・・・・・・・・・・これまた、理事でないと、聞けないような、興味深い話でもあります。(最後の最後に、不安による自殺をしてしまうところは、ビュッフェもそうですが、残念です。)

浅草の文扇堂。坂東玉三郎がいつもここに扇を依頼していたところの扇をたくさん集めていたり、彼女の目は日本美の一流どころには鋭い。

一番、驚いたのは、龍村平蔵氏の獅子狩紋錦の帯の復元の帯を作家の紬にビシッと締めている写真に惹かれた。

この正倉院に納められている龍村平蔵さんの錦。以前の会社にて、平蔵氏と、彼の息子さんの帯を最後の10年間くらいでしたが、いつも手にとって、数十種類の帯をじっくり見ることができたことが今、考えると、至福でした。感謝。たまたまのご縁です。