高倉健の映画は、毎日のようにチェックしては繰り返し見ています。今のまるでかっこ悪いヤクザと違って、まだ任侠というものがあった時代の物語。
高倉健の作品。
全部はもうDVD担っていないものはありますが、彼のような男がすでに日本では絶滅種であることは、果たして日本にとって、幸福なことなのか不幸なことなのか。
私にはわかりません。
ただ、妻や子供を惨殺されて、復讐をするという行為は同じであっても、西洋映画 ハリウッドの映画とはまた違う感想を持ちます。
潔い。
美しい。
私も、基本は映画館で映画を見ます。
しかしながら、駄作が、新作の中では約7割。
これまた、映画産業邦画に対する貢献と割り切っていますが・・・
ところが。昔の。
名画は、100点で、何回も見たいシーンを繰り返し見れます。
在宅映画鑑賞。リラックス、ストレス発散。続けます。
『冬の華』(ふゆのはな)は、1978年(昭和53年)6月17日に公開された日本映画。製作は東映(京都撮影所)。監督は降旗康男。脚本は倉本聰。主演は高倉健。
この映画のちょいと、面白いのは、シャガールの絵画がたくさん出てくるところ。それに、音楽がクロード・チアリが担当しているところですね。
男が男であった時代。憧れます。
子供と女性を守りきると言うかれの言葉は、もう古いのでしょうか ?
概要
横浜を舞台に、高倉健演じる義理堅い昔気質のヤクザが、暴力団抗争に巻き込まれて行く様子を描く。キャストは従来の東映ヤクザ映画の常連で固められているが、音楽はクロード・チアリが担当しているほか、クラシック音楽やシャガールの絵画がストーリーのポイントになっているなど、芸術性を帯びた作風になっており、異色のヤクザ映画である。
ストーリー
横浜に本拠を置き関東に勢力を張る暴力団・東竜会幹部の加納秀次(高倉健)は、兄弟分の松岡幸太郎(池部良)をあの世に送らざるを得なかった。松岡は組を関西連合に吸収させようと画策していたからだ。加納は、松岡殺しの罪により北海道の旭川刑務所で長期の服役を強いられる。
15年後、出所して横浜に帰ってきた加納は、舎弟の南幸吉(田中邦衛)が用意してくれていた山手の高級マンションに落ち着いた。東竜会に挨拶へ出向いた加納は幹部たちから温かく歓迎されるが、金満振りを誇る彼らの変貌に困惑する。親分の坂田良吉(藤田進)はヤクザ稼業に疲れて絵画の収集と制作に夢中になっており、加納にもシャガールの絵画の良さを説く。幹部たちは高級外車を乗り回してナイトクラブで豪遊するなど、贅沢な暮らしを満喫している。加納に尽くしてくれる南も自動車販売会社を経営し、普段は組と距離を置いていた。加納が世間から隔絶されている間に、彼らから渡世人の面影は消えていた。
一方で、加納は、15年前に殺した松岡の一人娘である松岡洋子(池上季実子)のことが気がかりであった。この15年間、加納は南を介して洋子の援助を行っており、自らは、「ブラジルにいるオジさま」として文通をしていた。洋子は全寮制の女子校で学ぶ17歳の高校生になっていた。加納は手紙に出てきた馬車道の喫茶店「コンチェルト」でチャイコフスキーの『ピアノ・コンチェルト』を聴き、洋子をそっと見守る。
加納は実兄・一郎(大滝秀治)の忠告もあり、ヤクザの世界から足を洗って木工職人になるつもりでいた。親分の坂田も加納に傘下の組を任せたいとの思いを封印し、堅気になることを黙認していた。
その矢先、坂田はシャガールの絵画の出物があると連れ出され、だまし討ちの形で関西連合に殺されてしまう。坂田の息子で陸上自衛隊幹部自衛官の坂田道郎(北大路欣也)は復讐心を燃やす。しかし、生前坂田は息子が堅気の自衛官であることを慮り、加納に「息子を組の抗争に巻き込ませるな」と遺言していた。
東竜会の構成員たちが坂田の死の真相を調べるうちに、東竜会幹部の山辺修(小池朝雄)による裏切りが判明する。加納は坂田の遺言を守るため、自らが鉄砲玉となって山辺を殺す決心をする。ただ、洋子のことだけが心残りになっていた。加納は、洋子へ「当分日本には帰れない」とだけ電話で伝え、洋子と恋仲になっていた竹田乙彦(三浦洋一)に堅気となって添い遂げるよう約束させる。
加納は、親の仇を取るつもりであった道郎を自宅に留めさせ、山辺を自ら刺し殺す。加納は、再び会うことはかなわない洋子の幸福を願いつつ、15年前の浜辺での出会いを思い出すのであった。
キャスト
加納秀次:高倉健
坂田道郎:北大路欣也
松岡洋子:池上季実子
南幸吉:田中邦衛
竹田乙彦:三浦洋一