Anybody can sympathize with the sufferings of a friend, but it requires a very fine nature to sympathize with a friend's success.
誰でも友人の悩みには共感を寄せることができる。
しかし友人の成功に共感を寄せるには優れた資質が必要だ。
オスカー・ワイルド
嫉妬心!!!
人間にとって、最悪の、こころの状態。
これをコントロールできないと、人は、決して幸福にはなれないようにも、個人的には思いますが。
テレビなどでも、タレントたちの 不倫 暴力 違和感などなど をはじめとして、ひとびとは、それらの犯罪・失敗・挫折・にはとことん、強い興味をしめします。
そして、そこから這い上がろうとする姿には感動を持って拍手することができますが。
しかしながら。
それは、バーチャルのテレビなど、遠い存在だからこそ。
自分の知り合いや、親戚友人だと、そうはいかないでしょう。
嫌ですね。金銭がらみ。
女も嫉妬心が強いですが、男も男に対する嫉妬は強いです。
とあるお坊さんが書いていました。
性浴も克服。
食欲もコントロール。
睡眠もコントロールした。
しかし、友達が紫色の袈裟を着るようになると、ムラムラと嫉妬心が湧いて心がざわめいたと。
人の成功が妬ましいのですね。
それだけ 嫉妬心は厄介。
昔。ナポレオンがそれをよく知ってて、「他人のことを嫉妬する心があれば、すぐにシャンペンを抜いて祝ってあげなさい」と。
すると、嫉妬心は消えると。
オスカー・ワイルドの「誘惑されない唯一の方法はただ一つ、誘惑されることだ」というのがあります。
日本の禅問答でも、あります。
女性に触れることが禁じられているお坊さんたち。
ある日、洪水で橋が壊れて、川が水が増して、なかなかそこを渡ることができない。
一人の女が困っていました。
すると、有名な坊さんが、「さあ私の背中へ乗りなさい」と言いました。
川の向こう岸までつくと、その女子を下ろして、また弟子とともに、歩き始めました。
一時間ほど歩いて。
弟子が問います。
「師匠、先ほど あなたは禁じられた女子の体に触れましたね。それは良くないことではないでしょうか」と。
すると、師匠は一言。「あれまあ、お前はまだ、彼女のことを考えていたんだね。呆れた」と言ったと言います。
・・・嫉妬心はつまりは脳の問題ですね。
・・・・昔むかし。
マライア・キャリーの兄が、彼女の再婚に反対という記事がありましたが、それもそのひとつかもしれません。
「彼女は、実の姉に使う金よりも、自分のペットに使う金の方が多いんだ」とか、たしか、そのようなことを、言っていましたが、
言葉は悪いですが、自分の家族のひとりが、突然金持ちになれば、自分もその物質的な幸福にあやかりたい、・・・・・・それなのに、なんで・・・というところでしょうか。
ところで。この嫉妬心。
心理学者バスの研究によると、男性は女性の性的な浮気に激しい嫉妬心を抱き、女性は男性の精神的な浮気に、嫉妬心を抱く。
そんな言葉もまた、ありますね。
なんであれ、私はいつも思うのですが、この嫉妬心は、人類にとって最大の危険な こころのあり方。
そのコントロール方法をマスターしなければ、とうてい、精神的な至福は訪れることはないと思います。
その嫉妬心をテーマにした映画。
「死の刺」原作は島尾敏雄。
990年 カンヌ国際映画祭 審査員グランプリ
日本アカデミー賞主演男優賞・主演女優賞
日刊スポーツ映画大賞主演女優賞
太平洋戦争末期、特別攻撃隊として駐屯していたトシオは、島の娘ミホと恋におちた。出撃の時は訪れぬまま終戦を迎え、やがて2人は夫婦となったが、子どもが生まれて平凡な毎日を送っていた中、トシオの浮気が発覚する。
考えさせられる、深刻な映画です。
原作、島尾敏雄の大傑作作品でしょう。
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