英文版 日本の宿 マーガレット・プライス |   心のサプリ (絵のある生活) 

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英文版 日本の宿 - Classic Japanese Inns and Country Ge.../マーガレット・プライス

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仕事柄、昔よく着物を着ている外国人に会う機会が多かったです。
皆、よく日本の作法を理解していて驚くばかりです。今の若い日本人の女性よりも詳しいかもしれませんね。
合理的な論理思考に疲れ果てて、アジアの片隅の日本のZENやら、鈴木大拙やら、茶の美しさのビデオなどを通して着物に興味を持ったのでしょうかね。

このマーガレット・プライス嬢。

金髪にて、大正時代の紅の羽二重で金髪の日本髪を結ったんですね。こころのサプリ    しかも、150年前の元庄屋の家で、茶会式のお披露目をしたといいますから、センスがいい。


彼女が最初、着物を着たいなぁと思った時に最初、誰もが悩む着物の高さ。
それで、アンチークにしたらしいですが、正解でしたね。

私も京都の蚤の市にはよく行きましたが、アンチークなセンスの良い着物がたくさんありました。「京都突き抜け一丁目」という本を書いた通崎睦美嬢が、昔は数百円でアンチークの着物が買えたのに・・・と書いていましたが、今は高くなりましたね。<京都突き抜け一丁目は実在の番地らしいから、京都は素敵なところですね>

彼女の偉いところは、着付けにしても独学でとにかく着る、これを徹底してやったところ。帯が締めれなくなったら、洋服のコートをはおってお茶の先生のところへ飛び込んだと言う「あたってくだけろ派」笑。

でも、高いお金を払って、妙なる着付け道具を買わされたり、挙げ句の果ては悪徳着付け屋に高い着物を買わされたりするよりは、彼女の行為はずっといいですね。

だいたい、きものが着たいなと思っても、この着付けで挫折する女性が多いですからね。着付け代が無料なんて言うのはほとんどが悪徳ですから気をつけましょう。良心的な着付けの学校は、受講料も安くて、着物を買えなんていうことはありませんからね。

このマーガレット・プライス嬢、古着を上手に着こなしております。
高い着物しか着ない方が見れば、いろいろ小さなところに文句はあるでしょうが、まずは普段に着ようとする気持ちが可愛らしいですね。

「一番好きなのは、利休ネズミに、竹の文様の絞りのきもの。金と赤と銀の市松文様の帯との組み合わせです」こころのサプリ    と彼女は言うから、日本人顔負け。

ちなみに、この市松文様。江戸時代の江戸時代の歌舞伎役者の佐野川市松が舞台「心中万年草」で小姓・粂之助に扮した際、白と紺の正方形を交互に配した袴を履いたことから人気を博し、 着物の柄として流行したことから「市松模様」・「市松格子」・「元禄模様」などと呼ばれるようになったそうですね。

これ、ネットで調べてみましたら、世界中にある柄。英語では、Checkerboard pattern。中国語では、
棋盤格局。フランス語ではMotif en damier、ドイツ語ではSchachbrettmusterと言うのですが、今ネットではこれらの単語の発音まで教えてくれますから、先ほどリスニングしたのですが、一度聞いただけでは発音できませんね。(^^;; )

神話や民話と同じく、どこの国にもある共通の柄、興味深いですね。やはりユングが言うようなことなのでしょうかね。リヨン美術の資料を見てみますとこころのサプリ    こんなのがありました。1920年代のパリの文様です。たぶん、日本の市松のような様式として完成したものは、日本からやはりバリに入っていったのでしょうね。浮世絵と一緒に・・。

日本では、夏の浴衣姿にもこんなに上手に着こなしされてます。市松。こころのサプリ    


昔、サラリーマン時代に、朝駅のキオスクに行くと、japan times は高いので、笑い、よくMainichi Daily News を私は買っていましたが、マーガレット・プライスさん、この新聞社で働いていたらしいですね。

お茶を日本語で教えています。この「日本の旅行ガイド」もまた彼女の書いた本ですね。


私はいつも思うのですが、純日本風よりも、何か外国人=他国の人の視点、というのか、そのような違う視点から見た日本というのが、なによりもまた、日本らしい。

純粋日本というのは、何か野暮というか、アジア的というか、演歌的というか・・・


でも、世界に日本文化が羽ばたくのはいい気持ちです。誇りも高まろうというところですね。

初めての、着物、こんなふうに勇気を持ってオーストリアの外人さんが着ていらっしゃいますのですから、もっとたくさんの、アメーバーブログの若いお嬢さん達にも、日本の着物、着ていただきたいものですね。それで、私の惹かれる着物は・・こころのサプリ    こんなのも、なかなか、惹かれますね。
こころのサプリ    やはり、日本人女性は着物だと思います。