おとめ座は農業の女神デメテルの姿で、デメテルにはペルセポネという一人娘がいました。しかしペルセポネが、死の国の王ハデスにさらわれてしまいました。娘を失ったデメテルは悲しみ、世界中の家畜は死に、草花は枯れ、作物は実らなくなってしまいました。これを知った大神ゼウスはハデスに使いを送り、ペルセポネを返すようにと説得しました。ハデスはこれを承諾しましたが、ペルセポネに4つのザクロの実を食べさせてしまったのです。地上へ帰ったペルセポネでしたが、ザクロの実を4つ食べたために、1年のうち4か月は死の国へ戻らなくてはならない身となっていました。この間、地上には冬が訪れるといいます。