袖すり合うも他生の縁
と申しますか、
実はある方と関わり合った初めの頃
『冷たい雨が降る夕暮れ時に、
オレンジ色の街灯の下で
自分が降らせた
冷たい雨に濡れながら
「女め!母親め!!」と心底憎悪する
痩せこけた少年』の
イメージを心の中に見せられたことがあったのでした
それはたぶん私の心の中にある自己憎悪の投影だったのでしょうが・・・
あの時、私はガイドさんの差し出す傘の中で
憎悪に燃えるあの少年の「心の平安」を祈ってはみたのでしたが
「彼の本当の姿を見たい。見せて欲しい」
とは祈らなかった
私は
彼の本当の姿を
彼の神聖な光を
今こそ見たい
今こそ欲する