検査 | 秋と廃墟と午後の雨

あんこが好きじゃなかったけど、いつのまにか食べれるようになっていた。

コーヒーの香りが大好きだけど、いくつになっても飲めないでいる。

レバーが嫌いだけど、未だに嫌いだ。

本が読めなかったけど、一部の人の本なら最高に楽しめるようになった。

 

いろんな問題があって、解決しようとなんどもその扉の元へと訪れて

時間が解決したり、多様で多角的な解釈が解決してくれたり、補助的な方法で解決に結びついたり

いろいろな結果がその度に判定として出るわけだけど

解決するための確かな方法が誰にも言えないことは悲しいものだ。

時間が解決してくれるよという言葉は、事実だとしても、当の本人からすればもどかしさしか覚えない。

 

 

なんどもなんども、時間を空けて、その問いの前に立つしかないのだ。

そして今の自分がどうなっているのか、心の状態を確認する作業が必要なのだ。

 

多角的に、実験的に、検証を惰性でないやり方で検査するしかないのだ。