続き


両親が自分たちのお墓の場所を決めたという話が出た。その時も夫は蚊帳の外。


「本当は参加して欲しかった。だって関係あることでしょ?
結婚する時、うちの実家の近くに住むことを提案してくれ、『両親の面倒もみるつもりだから』と言ってくれたこと覚えてる?私はそれが凄く嬉しかった。その時の気持ち忘れちゃった?
私は色々な利用者さんの家族を見てきた。家族総出で旅行に行ったりしていて、私はそれが理想なの。私は出来ないし、やれないけどね。そうありたいなって思ってるんだと思う。」
などなど、話していくうちに涙が…

「ARIMIはそれが理想なの?そうなんだ…」って夫。

「正月我が家に両親を呼ぶという話を切り出したけれど、そういう話を私は言いにくい。貴方がうちの親をよく思っていないから、呼ぶのも躊躇してしまう。」

そんな話もした。


「ごめん、話さなかったのは確かにいけなかったなと思う。」と言ってくれた。


その後、子どもたちも居たし、普通に話をした。
風呂に入ったら、色々考え、あることに気付いた。

私全て夫のせいにしてるわ!

親に遠慮や配慮しているのは私。
親孝行しなくては!
年末や正月くらいは家族団欒したい!しなくては!
そういう理想かあるのは確かなのだけれど、そうしたくないという気持ちが心の奥底にあるんだ。
自分の気持ちを誤魔化しているから辛いんだ。

理想の家族団欒が出来ない事を夫のせいにする。
その方が私が楽だから。

私の親と喋らないのは夫の自由だ。
そんな夫の事が気に入らないとしたら、それはうちの親の自由だし、仕方がないことだ。

私は年末実家に行くのも本当はしんどかったのに、正月は我が家に呼ぶべきだ!呼ばなければ!と思ってさらにしんどくなっていたんだ。

私の本心、この気持ちに気づいたから夫にも話をした。
そうなんだねと聴いてくれた。
そして正月うちの親は呼ばない事にした。

「実は実家で無理に話さなくてもいいかなって思ってたんだ。これが俺なんだ。だから、まぁいっか!ってこの間は喋らなかった。
でも今思えば、さすがに喋らなさ過ぎだったからごめんね。」
そう言ってくれた。

その話をした数日後も実家に行ったのだけど、夫は鍋の見守り役をやってくれた。
野菜や肉が出来たら皆のを取り分けたり、新しく野菜入れたり…。
それがとても嬉しかった。

私は夫に話した事で、自分の本当の気持ちに気付けた。
楽になったし、なるべく自分の気持ちを誤魔化したくないなって思った。
正月は、本当は私の家族だけでゆっくりしたいんだ。そんな気持ちを大事にした。
1月後半まで私は実家に行かなかった。
両親は寂しかったかもしれない。薄情な娘だと思ったかもしれない。
でも、そんな事より自分の気持ちを尊重したい。

言いにくい事でも話をしていく。
心がギュっと痛む時、感情がブワッとなった時、自分で自分を無視しないようにしたい。