それは突然のことだった



「身体障害のある妻がいまして」



「娘とふたりで土手の上に上げようとしたんですが…」



「…重くて手を離してしまいました…」



「後で警察の被害者名簿で確認しましたら、そこには妻の名前が書かれていました」



声を震わせ、涙を浮かべながら、記者というより現実を自分に言い聞かせるように呟くおじいさん



取材の後も土手の上で座り込み、それが起きたあたりをただぼんやりと眺めている





あまりにも無情
M9.0の観測史上四番目の大地震
一万人以上の死者




日本中が多くの救済を祈っている



何かできることはないかと、たとえデマのチェンメであっても心あること



なにがあっても、何度でも何度でも立ち上がってきた




今日本の結束力が試されるとき