一歩ずつ

歩いた筈の

足跡を

結んでみれば

絡まって

同じ場所

異なる時節に

誤魔化され

せめて私を

褒めたいと

小さな私が

顔を出す

また来たか

ぽつりと呟く

事もせず

何だかな

虚しくなるよな

気もしたり

わからない

それでも良いと

思えたら

歌声は

私と背中が

聴いている


空気に溶けて

心の元へ