記憶の底辺車も通れない狭くて暗い長屋の砂利道子供はでこぼこ棒でも拾って大事なくせに直ぐに失くして真冬の夜は寒さに震え剥き出しの階段声もぶるぶるテレビのヒーロー必殺技を真似して連呼貧乏なのか喧嘩をしては寝息も立てず針はかちかちやけに響いて声を隠せば催眠術師金属バット西瓜を割って蝉の耳鳴り汗はだらだらおふるのシャツも破れて伸びてけれど大好きけれど大好き