風来詩
壱貫亨治
生活は
回る輪っかの
円周率
日に一度
時には幾許
見る夢を
使い捨て
使い切れたか
使い込み
ばっくれて
百歩歩けば
笑う膝
部屋の中
オメオメ戻れば
二度と出ず
積年の
思考のツケの
取り立てに
居留守決め込み
ビスコをかじる