天衣無縫の存在を

求める心は怠け者


虹を渡って消えてった

集合住宅非常ベル


永年無視した代償に

憂鬱に湿った導火線


往生際が悪いから

百円ライター溜め込んで


時折人目を忍んでは

火花を散らしてみるものの


点かない事を見届けて

カウントダウンを先送り


有象無象も綯い交ぜの

留守番電話のメッセージ


途切れ途切れてただポツリ

いつか必ず発破する