身辺整理がついてくると、
いよいよ家族以外に離婚の報告をするタイミングがやってきます。
私はこれが重くて嫌で仕方ありませんでした。
短い結婚生活なだけに、
失望されるんじゃないだろうか?
ダメ人間だと思われるんじゃないだろうか?
と、ネガティブなことばかり考えていました。
人付き合いは広い方ではありませんが、
学生時代からの親友、社会人になってからの親友が数人いました。
彼女たちは結婚式にも来てくれたし、
自分の深い話も打ち明けてくれるような仲。
黙っておくわけにはいかず、
話の流れでタイミングを見計らって切り出しました。
やっぱり驚かれましたが、
誰一人責めたり引いたりすることなく、
私を心配してくれて会う機会を作ってくれました。
離婚までの経緯を正直に話し、
夫から言われた私の嫌だったことも全て打ち明けました。
「いやいや。
夫婦なんだから言いすぎたり、冷たくしたりなんていくらでもあるよ。
だからって嘘ついて何百万もお金使って、挙句借金までしてって絶句。
子どもいるし、安易に良かったねとは言えないけど、良かったんだよ。
相手に不満があるからって、していい事と悪い事がある。
大丈夫大丈夫。離婚なんてよくあるし、辛かったら支えるから!味方だから!」
サラッと励まして、味方をしてくれた親友たち。
彼女たちの言葉に私はとても救われました。
息子を連れて泊まりにおいでと言ってくれた子もいたし、
誕生日に贈り物をしようとしたら「あなたが元気になってくれるのが一番のプレゼントだから」と言ってくれた子もいました。
自分が思うより、世間は離婚に理解があります。
責めたり引いたりなんてせず、協力できることはないかと案じてくれます。
もちろん好奇な目で見る人もいるでしょうが、
大抵そういう人は自分にとって重要な人物ではありません。
時間と共に傷も癒えてくるし、自分を肯定できるようになります。
たまに母から「後悔ないの?」と聞かれますが、
心から「ない」と言い切れるようになりました。
息子と2人の暮らしは私を穏やかにさせ、
笑顔が増えたからです。
父という存在は大切ですが、
私が機嫌良く笑顔でいられる毎日の方がもっと大切なんだと離婚から学んだのです。