こんばんは。
シンガーソングライターの智歌です。
ブログを書くのは今年のワンマンライブぶり。
まずログインのIDもパスワードも忘れてしまっててんやわんやしておりました。笑
前はライブが終わるたびに書いていたんですが、私は一度書き始めると熱くなって、気づいたら毎回超長文になっているので、ブログを書くのに相当な体力と気力を要するので、なかなか重い腰が上がらなくて
それに、文字にしてまとめてしまうと、なんだかそれが「終わった」気がしてものすごく寂しくなってしまうのです。
でもちゃんと形に残しておきたいという気持ちもあり、いつもライブとか自分の中で何かイベントが終わるたびに葛藤しております。
宝物のような時間をこっそりとしまって大事にしたくもなりますが、やっぱりその宝物を誰かに見せたい気もしたり。
…何が言いたいんだかわからなくなってきましたね笑
さて、そうやってウダウダ言ってるうちに、もう一週間以上が経ってしまいましたが、
6月22日㈯、ひまわり広場で手をつなごうさんにて、画家の水口千旗さんとの共同企画「PASSION」を無事に開催いたしました。
お越し下さった皆様、大変にありがとうございました
水口さんは今年のワンマンライブ「生きているということ」でも「舞月夜」という曲でイラストとのコラボをしたり、フライヤーを描いて頂いたりもしました。
詳しくはそのワンマンライブの記事をご覧くださいませ
↓↓
この時初めて自分の曲が水口さんのイラストによって、更に壮大でファンタジーな作品として視覚化され、すごく感動して、
水口さん自身もこういう作品を作るのは初めてだったので、これをきっかけにお互いに「表現にかける情熱スイッチ」みたいなものが入りました
そこでワンマンライブが終わってすぐに「もっとがっつりコラボしようぜ!!」という話になり、まずはワンマンでコラボした「舞月夜」を絵本化することが決まりました
そして、「何か2人で企画をやろう!」となったんですが、最初は水口さんがメインで、水口さんの作品の展示をメインとした「個展+α(ライブ)」のような形でやろうかという話だったのですが、
「それだけじゃつまらん、もっと色々盛り込もうぜ!」となり、最初は私が半ば強引に(笑)「ライブペインティングをやろう!」と言い出しました
普段日本画をメインに描いていて、繊細で美しい絵を描いている水口さんなので、かなり迷いや葛藤があったようでしたが、「きっとこれを機に新しい表現の世界が開けると思うよ!!」と私が背中を押しまくり(笑)、ライブペインティングをやることが決定しました。
不思議なんですが、私は誰かと繋がったり出逢った時に、頭の中にパァ~っとイメージが浮かぶことがあるのです。
水口さんと3年前くらいに出逢って、画家さんであることを知った時に、様々なコラボをしているイメージがパァ〜っとあれこれ浮かびました。
その時はそんなにお互いのことを知らなかったですし、というか、最初のきっかけがyoutubeで水口さんがたまたま私の曲を聴いて気に入って下さって、SNSで繋がったというだけでしたし、そもそも京都在住なのでコラボなんて無理な話だろうと思っていました。
でも、その出逢った1年後くらいの去年のワンマンライブで、フライヤーや3rdシングルの盤面デザインをしてくださったり、
今年のワンマンでは映像作品となったり、また4thシングルの盤面にもそれを使わせて頂いたり、いつの間にかあの時に自分の中で湧いていたイメージが一つ一つ、着実に現実のものになっていきました。
で、話は戻りますが、「もう思い浮かんだことはどんどん形にしよう」と思い、それから行動力がぐーん!と上がってきました。
今年のワンマンライブで「表現にかける情熱スイッチ」が入り、今回の企画ではその情熱をバチバチぶつかり合わせようぜ!戦おうぜ!(実際はもっと穏やかな会話でしたけどね笑)ということで企画のタイトルも「PASSION」になりました。
これは私が4月に京都に行った時に、ついでに企画のフライヤーの写真を撮ろう!となって、着物を着て嵐山の結構な山道を歩き回り笑、「PASSION」な感じの背景やポーズを模索して完成したものです。
ちなみに他にもたくさん撮りましたが、こちらがボツ写真のうちの一枚笑
自分なりに勇敢に戦う侍!みたいな感じで表現してみたんですが…すごく弱そう笑
前後関係はちょっと忘れましたが(笑)、ちょうど企画のタイトルが決まったタイミングくらいに「PASSION」という曲が産まれました。
これは今敏監督の「千年女優」という作品を観て、主人公がひたすらに好きな人を追って走るように生きている姿が、すごく自分自身の表現に対する姿勢と重なるものがありすごく感動して、自然に湧き上がってきたものをそのまま曲にしたような感覚でした。
ちなみに、映画には平沢進さんの曲が使われていたんですが、それから平沢進さんにハマりました(企画当日の休憩中のBGMは私が選曲した平沢さんの曲でした)
その「PASSION」という曲は、時を超えた「永遠の愛」をストーリーとして描いたものですが、私の表現に対する尽きることのない情熱、永遠の愛も共に詠み込みました。
この「PASSION」という曲をこの企画「PASSION」のテーマソングとし、この曲でまた水口さんのイラストとコラボをすることが決まりました
・・・なんだか企画に至るまでの話で語りすぎましたね。
ほらね、毎回こんなんだから、ブログを書くのが億劫になるんですよ笑
ブログではなく、随筆のようなものだと思ってください笑
さて、話は戻り。
私は今回の企画でせっかくだしやりたいことを全部盛り込もう!ということで、普段なかなかやらないカバーや、演技、そして自分のイラストと曲とのコラボもやりました
盛り込むことを決めたはいいけれど、一体本番どうなってしまうんだろうと当日までとても不安でした(笑)
けっこう見切り発車で行動してしまうタイプなんですが、そのくせに心配症だったり、かと思えば「まぁどうにかなるだろう」というすごくテキトーな面もあったり、自分でもよくわからんのです笑
当日はこのような形でお贈りしました。
第一部
1、たいようのなる木(智歌イラストとともに)
2、お姫さまになって( 〃 )
3、教室の隅から幸せを
4、ひとつだけ(矢野顕子さんcover)
5、川の流れのように(美空ひばりさんcover)
6、舞月夜(水口さんイラストとともに)
7、群緑の月
8、変わらぬ世界で
第二部
9、雨だれ前奏曲(ショパン)(水口さん日本画作品「嵐々渓流」とともに
10、花火の名前(一人芝居)
11、一番きれいな風鈴(一人芝居)
12、ちぐはぐ
13、Samsara
14、Mother Ganges
15、一歩
en1、 ヘッドライト・テールライト(中島みゆきさんcover)
en2、Purana
「たいようのなる木」は去年の活動休止中にできて、私自身とても励まされた大切な曲です
音楽から離れて心がぽっかりと穴が空いて、近所の神社のベンチに座って泣いていた時、ふと見上げたら目の前に大きな木があって、その下にアリやミミズや色んな虫がいて、「あぁーみんな生きてるんだなぁ」ってなんだか嬉しくて、感動していたら歌詞やメロディーが浮かびました
MCでも言いましたが、私は自分の絵は決してうまいとは思わないけれど、絵を描くのは歌を歌うのと同じくらい好きなのです4,5曲めには事前にお客様よりリクエストを頂いていたものを歌わせていただきました。何気にこれが一番緊張しました笑
「舞月夜」は今回絵本となったイラストと共にお贈りしました
こちらは今後もライブ会場の物販にご用意しておりますので、ぜひお手に取ってくださいね
私の宝物です
そうそう、今回物販で限定3枚、全て私の手描きの「PASSION」Tシャツも作りました
ありがたい事に全部お買い上げ頂きました…!
そして第二部の最初に、ショパンの「雨だれ前奏曲」を水口さんの日本画の作品「嵐々渓流」と共にお贈りしました
この作品は水口さんの日本画の作品の中でも私がすごく気に入っている作品で、この絵とコラボしたいなぁとずっと思ってたので、これも形にできて嬉しかったです
元の絵がこちら。
絵についてはよく分からないのですごく主観的なんですが、自分の人生と重なる部分を感じて、初めて見たときにじんわりと心にこの絵が染み込んでくるような感覚があったんです。
ここから水口さんによるライブペインティングがスタート。
ここからが正に「PASSION」で、私は私の表現を、水口さんは水口さんの表現を爆発させ、全力でぶつかり合いました
私は曲の世界観を演技を混ぜながらお届けしました。
中学時代、かなりいじめられていたのに、文化祭で劇の主役に自分で立候補してやったこともありました。
しかもその他の出演者の中に私をいじめてたリーダー格の子がいたのに笑
今思えばそんなよくやってたなと思います笑
当時のことはもうあんまり記憶にないんですが、上履きに「ゴミ」と書かれてボロボロにされてゴミ箱に捨てられていたこと(「教室の隅から幸せを」という曲↓
で当時のことを歌っています)と、文化祭の劇でやたら目立っていたことだけは鮮明に覚えてます。
そんないじめられてる事とか、人からどう思われるかなんてどうでもよくなるくらい、演技をすることとか、お話を作ったり脚本を作るのも昔から好きでした。
高校時代も根暗で割と影で生きてるような人間でしたが、文化祭の劇に出てましたし。脚本作りにも携わったりね。懐かしい。
3年前くらいにここでワンマンライブを開催させて頂いた時も、自分で脚本を書いて長めの一人芝居を2本やったりしました。
あー懐かしい。
…まーた脱線しました笑
次第にライブペインティングの方もクライマックスに。
そして恐らく、皆さん予想外だったであろう、私も人生初のライブペインティングをしました。(すごい緊張した)
最初は「どうしよう?何を描けばいいんだ?」とか「せっかくの素晴らしい絵を台無しにしたらどうしよう」…とか頭であれこれ考えていましたが、途中から何かが内から湧き上がって止まらなくなり、その想いのままに描きました。
セリフを考えてはいたものの、実際本番になると全然違う言葉が溢れてきたりして、その情熱の想いのままに語りました。
「永遠というものなどは、ありません。しかし、美しく儚きものを心から愛し、それを君に伝え、その心の中で生き続けることができるのならば、それが私の幸せなのです。」
「あなたが永遠を望むなら、私はまた何度も生まれ変わり、また君に恋をして、また何度も君を描きましょう。その為に私は言葉を刻み、この命を刻むのです。」
熱く語りながらも客観的に、冷静に自分自身を見てる自分もいて、「自分の中にこんなに燃える想いがあったのか」とその自分が嬉しくなって泣きそうになっていました。
これぞ「PASSION」でした。
ライブペインティングが終わった後、水口さんとのイラストコラボ作品第2弾「PASSION」をお贈りしました。
水口さんの本領発揮!という感じの、疾走感溢れるめちゃくちゃカッコいい世界観が繰り広げられました!
横目で見ながら歌っていて、鳥肌が立っていました。正に私がこの曲を作った時に頭の中に映っていたものがくっきりと形になっていて、歌いながらも「うおおおお!」となって、今まで歌ったどの「PASSION」よりもPASSION!!に歌えました。
これも絵本化したいですね
いや、しますよ。有言実行!
最後にアンコール頂いて(頂く気満々だったけど)、中島みゆきさんのカバーで「ヘッドライト・テールライト」を歌わせて頂きました
これは智歌を名乗る前に本名で活動してた時期によく歌っていた曲でとても想い入れがある曲です
「旅はまだ終わらない」ほんとそうです。
「ゆらゆらと消えゆく先の見えぬこの道を
ただ君を照らさむと 命を燃やす 命を燃やす「PASSION」より)
この先に何があるのかなんて分からない、何の意味があるかなんて分からない。ただひたすらに描きたいから描く。歌いたいから歌う。
その溢れる情熱のままに生きてゆきたい。
昔介護士をしていた時に、沢山の人の色んな人生を知り、色んな生き方を知り、色んな老い方を見て、色んな死に方を見て、「人間いつどうなるか分からない」というのを怖いほど、痛いほど感じた。
一歩先は死かもしれない。
一秒先は死かもしれない。
そんな世界を目の前で見てきて、「後悔しないように生きなさいよ」と色んなおじいちゃん、おばあちゃんから言われて、改めて自分の生き方を見つめ直して、このままじゃダメだと思った。
それが「智歌」としてシンガーソングライターとして歌い始めたきっかけです。
それまでは介護の道を死ぬまで追究していきたいと思っていたし、シンガーソングライターをやっていなければ、ずっとその道を歩んでいたと思う。
遠回りをしたと思う時もあるけれど、あれがなければこれもないし、今ある曲たちは絶対に書けなかったと思う。
今までの人生本当に色んなことがあった。
でもどれか一つが欠けても今ここには行き着くことはできなかったし、今すごく幸せだということは、きっと私はとんでもなく幸せな人生を歩んできたんだと思う。
今までの辛かった時の自分を思いっきり笑わせて、楽しかった自分をもっと笑わせてあげられるような人生を送りたいと最近すごく思う。
また脱線してしまったけれど…
この企画で色んなことに挑戦してみて本当に単純にものすんごく楽しかったてです。
一人ではできないことも、二人なら、三人なら、四人ならできる。
今回音響のサカモトくんや、照明&映像の長岡さんに二月のワンマンに引き続き「智歌プロジェクトチーム(企画当日に何となく思いついた名前)」スタッフとして手伝っていただきました。
私は普段はすごくテキトーなんですが、自分の作品とか、演出にはかなりこだわりが強いので、色々わがままを言ってしまうんですが、それにも嫌な顔一つせず、水口さんもサカモトくんも、長岡さんも、真剣に向き合ってくださって、本当に嬉しかったです。
私が「やりたい!」と言ったことに対して力を貸してくれる仲間がいてくれるということ、本当に有難いことだし、幸せなことだと思います。
そして何よりも、ライブに足を運んでくださった皆様お一人お一人、私にとってとても大切な人です。
貴重な時間やお金を使って観に来てくださるのだから、そのお客様にはできる限りの全力でおもてなしをして、楽しんで帰って頂かなければと思っています。
今回、色んなことを盛り込みすぎたというのもあるし、普段やらないことを沢山やったので正直お客様の反応がどうかすごく不安でした。
でも、ライブ中お客さんたちがみんなニコニコしていたし、終わった後も「楽しかった〜!」って言って帰って行かれたので、すごく嬉しかったです
「あーやっぱりやってよかったー」って心から思いました。
そして、今回の相棒!(当日思いついた呼び名笑)水口千旗さんの作品や彼自身を知ってもらえたのも私の中ではすごく嬉しかったことでした
彼とは表現者仲間でありながらも、1人のライバルでもあると私は勝手に思っています。私が音楽で表現したくてもなかなかしきれないことを、絵でどーん!と表現されるとものすごく悔しくなります笑
ジャンルは違えど、これからもお互い切磋琢磨してPASSIONをぶつけあっていきたいと思っております。
「またやろう!」という話もしてるので、またどこかで相棒が出てきますので、相棒共々、これからもどうぞよろしくお願い致します
めちゃくちゃいい写真。やりきった感。
お互い初めてのライブペインティング作品。
見にくいけど一番上に「PASSION」と書きました。
企画が終わった後に、みんなで軽く飲んでいて、ひまわり広場で手をつなごうのスタッフ今江さんに、「智歌さんはヤベェヤツだと思ってます。」と言われたのが死ぬほど嬉しかったんです。
今回自分の激しい部分を見せることに、引かれるんじゃないかとか、正直不安なところもありました。
でも、もし、企画が終わってすぐ倒れたりとかしたら絶対後悔するし、自分を飾ったまま死にたくもないと思ったので、もう素っ裸で体当たりで歌って、弾いて、演技して、描きました。
でもそれで良かったんだなぁって思いました。
別に売れたいとか、有名になりたいなんて一ミリも思いません。
ただひたすらに自分の「ヤバさ」に死ぬまで磨きをかけて、さらに「ヤベェヤツ」になりたいと思っています。
…将来どんな「ヤベェ」おばあちゃんになるんでしょうね笑
本当に、本当に、幸せで最高に「PASSION」な時間でした
お越し下さった皆さん、ひまわり広場で手をつなごうの今江さん、水口さん、サカモトくん、長岡さん、心から、ありがとうございました
私はライブの本数はきっと少ない方です。
でも、それだけ一つ一つに、ありったけの命を注ぐし、全身全霊で素っ裸で体当たりでこれからも歌っていきます。
おばちゃんになっても、おばあちゃんになっても、きっと百年後も、千年後も。
ずっと情熱を燃やし続けていきます。
満ちること知らぬ心は
儚きものを愛し
ただ君を守らむと
命を刻む 命を刻む
ここまで読んでくださったあなたに、心から感謝です。
今日も幸せいっぱい、ありがとうございます
智歌