シンガーソングライターの智歌です。
2月10日(日)無事に、活動5周年記念レコ発ワンマンライブ「生きているということ」を終えることができました
左がパーカッションのサポートしてくれた創くん、右がワンマンのフライヤーの絵と、「舞月夜」の絵を描いてくれた水口千旗さん
(なんか両手に黒ずくめで、ボディーガードされてるみたいですね笑)
自分にとって「生きているということ」とは何か。
このワンマンのタイトルが決まってから、ずっとその問いと向き合ってきました。
結局当日まで納得のいく答えがでなくて、終わってからもずっとふわふわしていました。
でもここ2日くらいで、しっくり来そうな答えが出てきました。
それは「恋をすること」なのではないかと。
それは人に対する恋であったり、またその恋に恋をしていることであったり。
好きな人ができると、その人と一緒にいる時間も、いない時間もその人のことを考えてドキドキしたり、ウキウキしたり、きらきらと輝いてきて、
「生きてる!!!」って感じます
そんな風に誰かに恋をするように、日々生きている中で見る美しい景色に恋をし、誰かの言葉に恋をし、季節の風の匂いに恋をし、美味しいご飯に恋をし、想い出に恋をし。
そうして日常の一瞬一瞬に恋をするように、いつも何かに対してちゃんと感じること。美しいものを美しいとちゃんと感じること。辛いことを辛いと感じること。楽しいことを楽しいと感じること。
そうやって日常に夢中になって色々なものに恋をしながら生きてきたからこそ、私の曲は生まれたんだと思います。
これからもそんな風に色々なものと向き合いながら生きていきたいと思っています。
…ちょっと最初から熱く語り過ぎました笑
このワンマンライブの約2時間半は私にとって夢のような時間で、大好きな人と旅行をしていたような、そんな感覚でした
本当にただただ、楽しくて幸せな時間でした
第一部 テーマ:インド
1.きっと。
2.ちぐはぐ
3.アナタノウタ
4.一歩
カリンバセッション
5.Samsara
6.Mother Ganges
7.そばにいるから
8.たいようのなる木
第二部 テーマ:和
9.月の月(ドビュッシー)智歌ピアノソロ
10.白い月に隠して
11.群緑の月
12.舞月夜
13.花火の名前
14.一番きれいな風鈴
15.変わらぬ世界で
16.教室の隅から幸せを
en.1
17.生きてゆくということ(永六輔さんの詩にオリジナルメロディつけたver.)智歌ソロ
en.2
18.Purana
ソロ以外の全曲を創くんのパーカッションとお届けしました
第一部の最初から、私はかなり緊張がすごくて、喉はカラカラだし体は震えるし、頭が真っ白になって何を喋っているのか自分でもわからなくなってしまっていました笑
創くんの素晴らしいしゃべりとツッコミのおかげで、すごく助かりました…
ボケ担当智歌と、ツッコミ担当創くんでお贈りしました笑
第一部のテーマはインド。インドの民族衣装のパンジャビドレスを着て、ヘアメイクの愛ちゃんに「インド感」たっぷりに仕上げてもらいました
(たぶん人生で一番色っぽく写ってる写真↑お見合い写真にしたい笑)
「Samsara」と「Mother Ganges」はインドで実際に私が撮った写真や動画を繋いだ映像をバッグに歌いました。
そして「Mother Ganges」のクライマックス。
私の大学、高校、中学、小学校、幼稚園、赤ちゃんの頃の写真を使って、お贈りしました
歌詞の最後の方に「『生まれてよかった』と涙を流して微笑み、眠りにつき」というところがあるのですが。
この日ここに観に来てくれていた両親に「産んでくれてありがとう」という気持ちを込めて歌ってたら泣きそうになって、もうね…
この映像を見て「智歌ちゃん大きくなったなぁ…」と親心みたいなものが湧いて、泣いた方もいらっしゃったみたいです。あと、「智歌ちゃん結婚するのかな?」とか思った方も笑
そんなサプライズな発表は残念ながらありませんでした笑
去年始めた(特にそこまで練習もしてないけど)カリンバで、更に人生初の「セッション」というものにも挑戦しました。
皆さんの目が温かかった笑
休憩中にお色直し。
第二部のテーマは「和」
法被を着て、実は「舞月夜」の絵に寄せていました伝わりましたかね?
最初に「月の光」(ドヴュッシー)ピアノソロで。
この時が一番緊張しました…
手の震えと手汗がすごくて、ピアノがぬるっぬるのひたっひたでした。(汚い)
すごくミスが目立ちますが、でもすごくよかったとおっしゃってくださる方が意外にも多くて、フルでまた聴きたいというお声を頂いたので、アップしました。。。ぷるぷる。よろしければ。
一応この日レコ発の4thシングル「月夜はあなたに」というタイトルに合わせて、この曲を選びました。そして実はこのシングルに入っている「群緑の月」という曲は、この「月の光」のイメージで描いた曲なのです
この後「白い月に隠して」、「群緑の月」と続き、月シリーズ最後に「舞月夜」。
これが私的にはこのワンマンライブで一番の楽しみな曲でした
水口千旗さんと何度も話し合いを重ね、私の下手くそな絵コンテを元にこんなにファンタジーで壮大な素晴らしい絵にしてくださいました
お客さんの顔が「うおお!」ってなってるのを見ていて、「どうだ!すごいでしょ!?」と、自分が描いたわけじゃないのに自慢気でした
こだわってよかった!!
もっとちゃんと絵を見たかったという方がたくさんいらしたので、コンプリートブッグを作る予定でおります
そしてそれと共に早くも水口さんと次の企画を練り始めているところです詳細決まりましたらお知らせします
お互いこれをきっかけにかなりスイッチが入りました
「舞月夜」の後の「花火の名前」では、創くんのパーカッションが和太鼓みたいな感じに聴こえて、その世界観に感動したとおっしゃる方も何人かいらっしゃいました
創くんのパーカッションはインドにも日本にも対応(?)しちゃう。さすがです。。
最後に「教室の隅から幸せを」を贈りました。
私が活動休止中に描いた、中学時代にいじめられていた自分を振り返り、これからの生き方を歌った曲。
「喜びや痛みも歌にかえて 私は私を生きてゆく」
という歌詞は、きっと音楽から離れて自分を見つめ直したあの期間がなければ出なかったものだと思います。
そして、アンコール1回目(早く出て来すぎたからやり直しましたね未だにアンコールのかっこいい出かたがつかめません笑)
介護士をしていた時に出会った、永六輔さんの「生きてゆくということ」にオリジナルメロディをつけたものをお届けしました
何かに悩んだり辛くなった時はこの詩を読むようにしています。ここには生きていく上でとても大切なことが書いてあると思います。
この先もずっと大切にしたい詩です
そしてアンコール2回目に「Purana」を。
この曲には私の歌に対する想いや、これまで出逢い、関わり、私に幸せを与え、支えてくださった方々に対する感謝の歌です。
今回のワンマンライブは本当にたくさんの人たちの力を借りてチームとなり、一緒に創り上げた結晶でした
MCでもお話した通り、創くんや水口さんにはかなりの無茶ぶりをしたし、私のこだわりをかなり押し付けてしまいました。
創くんに最初に渡した譜面のある曲には「ビンタする感じ!」とか書いてあったし笑
普通の人なら「意味わかんねえよ!」って怒るとこですが、創くんはそれをちゃんと「ビンタする感じ!」で叩いてくれてて流石だと思いました
私がイメージを伝えただけで、いや、伝えなくても、「うわー!ここにその音持ってきちゃうの!シビれるぅっ!!!」ってなったところがたくさんあって、本番もシビれてました笑
創くんのパーカッションで歌うのは最高に気持ちよかった
水口さんは基本的に日本画をメインに描いているのですが、今回は敢えてのアニメタッチで描いてもらいました
この「舞月夜」の世界観を絵に表現するに伴い、
かなり色んな資料を集めて勉強してくれました。きっとすごく大変な作業だったと思いますが、それをすごく楽しみながらやってくれているのが伝わってきて、私も嬉しかったです
そして何より、私のこのワンマンをきっかけに水口さんの絵をたくさんの方に見ていただけて、知って頂けたのが嬉しいことでした
そして裏方で支えてくださった、音響のサカモトくんと長岡さん。
本当にこの2人は自分の仕事に、真面目に向上心を持って取り組んでいて、その姿勢に私も熱くなりました
そして私もたくさん学ばせていただきました
本当に想像以上の素晴らしいステージを作ってくださいました
そして私の曲の世界観に合わせて素晴らしいヘアメイクをしてくれた愛ちゃん
愛ちゃんのヘアメイクのおかげでスイッチがしっかり入って、より曲に入り込んで歌えました
メイク一つでこんなに気持ちまで変わるとは。もっと、自分でもちゃんとメイクを頑張ろうと思いました
本当にたくさん、たくさん、みんなに支えてもらいました
お客さんたちが終始和やか雰囲気で、楽しそうに見てくださって、私はステージからその素敵な笑顔を見ていてすごく幸せでした
「一生ワンマンライブやっていたい」と思ったほど。
でも、きっと終わりがあるからこそ、ライブなんですよね。
人生も同じ。
私の曲はほぼ全てが実体験を元に描いた曲で、私の人生そのものです。
その「ライブ」が終わるまで、私は「喜びや痛みも」歌にかえて、ステージの上で人生を歌い続けていきたいと、改めて思いました。
「永遠」に憧れるならば、「一瞬」に恋をして生きねば。
その「恋」がたとえ実らなかったとしても、実らなかったからこそ、美しいまま永遠に生き続けられる。だから私はその美しさを残したくて曲を描いて、歌っているのかもしれない。
今回のワンマンライブのことをなかなか言葉にできなくて。
それはいくら言葉を重ねてもその幸福感は再現できないことがわかっていて、逆に言葉にしてしまえば儚いものになって、薄っぺらなものになってしまう気がして怖かったのです。
なんでもそうですが、私は言葉にするのが下手です。「ザザザ!」とか「ブワァー!!」とかすぐ擬音語使っちゃうし笑
その言葉では表現しきれない、溢れたものを音にして、メロディにして表現しているんだと思います。
それが私の言語でもあるんだと思います。
本当に、ただただ、楽しくて、幸せなワンマンライブでした
ここからこぼれている想いはこれからも歌にかえて歌っていきます
お越し下さった皆さん、創くん、水口さん、愛ちゃん、サカモトくん、長岡さん、御茶ノ水KAKADOの皆さん、幸せな時間を本当にありがとうございました
ここまで読んでくださったあなたに、心から感謝です。
今日も幸せいっぱい、ありがとうございます
智歌