「ネットメロン」は高級フルーツの代表格だが、種・苗・球根の「サカタのタネ」は、「ネットメロン」を手軽に栽培でき
る苗を商品化することに成功した。
家庭菜園を、一般住居のベランダや庭でつくる楽しみを広めるのが狙いだ。
その後を追うように、「サカタのタネ」のライバルメーカー「タキイ種苗」も、園芸を趣味にしている人が育てやすい
品種の開発に力を入れる方針を打ち出した。
この種苗メーカー2社の競争が、家庭菜園市場に活気をあたえそうだ。
「サカタのタネ」は、ビニール製の鉢に1株を植えた状態でミニネットメロン「ころたん」の苗を発売。
今年は同社直営店と通販で、限定4000鉢を販売する。
直営店で1鉢400円前後の価格とし、来春から全国の種苗店やホームセンターなどで本格販売する予定。
2014年には、売上高2000万円を目標としている。
ころたんの果実は、黄金色の皮が網の目(ネット)状の模様になっているのが特徴で、重さは300~500キログ
ラムの食べきりサイズである。
もし小型コンテナ(容器)で栽培する場合、まずはころたんの苗を容器内に植える。
すると、45日程度で開花し、さらに開花して5~10日後には果実が熟して収穫ができる。
1株の苗で2~4個の果実が採れるんだとか。
容器が小型なので、ベランダにも置けるのが便利。
高度な技術が農家でも求められる、ネット状の模様がきれいに入ったメロンの栽培は非常に難しいとされて
いたが、同社は、理想の模様が簡単な管理だけで発生する苗の開発を進めた。
そしてさらに、約10年越しの研究を経て、スペースが小さい場所でも果肉が厚くて食べ応えがあるミニメロンを
育てる課題にも取り組み、商品化に見事成功した。
健康や食の安全に対する消費者意識の高まりが、家庭菜園向け作物の品種を拡大していった。
現在は家庭菜園で「トマト」「なす」「きゅうり」などの定番野菜を栽培するケースが多いが、それ以外の作物に挑
戦する愛好家も増加傾向にある。