志望校を考える時に勉強に関して漠然としてだけど思っていたことがある。
１つは英語
今現在も英語で苦労しているオヤジとしては、
学生時代に真剣に取り組んでおけば良かったと反省している。
自分がした苦労をさせた方がいいのか、させない方がいいのか
いろいろな考え方があると思うが、英語に関しては自分の苦労はさせたくない。
なので、英語教育が学校選びには重要な関心事だった。
大事にしていたのは、英語が好きになる、英語を勉強することが当たり前になる
そういう環境を求めていた。
1年経って、英語と数学は毎日短い時間だけど勉強している。
学校からの宿題が出る。だからやっている。ということが一番だと思う。
それにプラスして、既に英語が出来る友達たちが、英語が出来る当たり前さを
言葉ではなく、実生活で見せてくれる。
更に、英語が出来る子たちは、
スペイン語とか、中国語とか、また次の言語を勉強している。
いい環境だと思う。
英語を楽しいと思っているかどうかは不明だが、
僕が「勉強しろ」と言ったことはこの1年1度もなかった。
友達も受けるからと言って、英検にもチャレンジして
４級、３級、準２級と確実に合格している。
学校では、中学の内に２級に合格すると、表彰してくれるらしく、それを目指しているそうだ。
中学に入学するまで、 英語を何一つ勉強していなかった息子にしては上出来だと思う。
(漢検は３級までは小学生のうちに取っていたので、準２級、２級とチャレンジしたが、２級はあえなく撃沈)
学校の教育がいいかどうかは分からないが、英語で劇をやったり、ビブリアバトルをしたり、絵本を書いたりと
いい環境、いい友人に恵まれているとは思う。
勉強で２つ目に大事にしていたことは
自分で考えること
社会に出ると、答えが直ぐにある問題課題に出くわすことは少ない。
自分で調べ、自分で答えらしきものを導き出す力が必要だ。
と勝手に思っている。
なので、自分で調べることが当たり前の環境がいいと思っていた。
この点も想像していた以上にやっている。
学校の課題を見ると、まずは量を書かせる。
単に調べればいいというものもあるが、自分の考えを書かせる。
中１には結構難しい課題だと思うが、息子は自分なりにやっている。
以前は、直ぐに「出来ない、教えて」と言っていたが、最近は言わなくなった。
思春期に入って、親との関係が変化していることもあるだろうが、
自立が、少し、また少しと進んで姿を実感している。
１年経ってみて、驚いているのは、勉強に関して順位が一切公開されないことだ。
テストの点数を仲間内で公開しているので、
仲間の中でのなんとなくの順位は分かるようだが、
クラスや学年の順位は不明だ。
分かるのは平均点と非常にざっくりした得点の分布だけ。
学校では、
昨年東大に入った一部の生徒(勿論匿名)の、
中１からの順位を学年毎に一覧にして見せてくれた資料があるので
順位の可視化をしているのだろうが、親は勿論、本人も知ることなく卒業していくのだろう。
１年前まで、中学受験という順位と偏差値の世界にいた身としては、未だに慣れていない。
息子とは中学の間は塾に行かないと話し合っている。
中３の終わりの頃に、将来の事を考え、大学をなんとなく決め、
その時に必要があれば、塾に行くか行かないか
息子が決めればいいと思っている。
受験が終わって１年、中学に入って１年
心も体も成長したなーと思える１年だった。
いい面ばかり書いた気がする。
実際はいろいろな問題もある。
それでも、息子は1日も休まず、1年間学校に通った。
それも、楽しそうに。
これが、この1年間、僕にとって一番嬉しい出来事だ。