さようなら(初代)国立劇場 | ハンター湘南の旅ブログ

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横浜で、電光案内にあった電車にタッチの差で間に合わず、予定の7分後の東急東横線で渋谷へ

渋谷でも半蔵門線3分乗り継ぎに失敗し、2連敗

齢には勝てない

 

半蔵門駅に着いたのは開演15分前

急げ!

案内に従って、懐かしい道を急ぐ

 

息を切らして着いたのは、国立劇場

 

校倉造りが特徴の国立劇場は、今年秋をもって閉館

 

撮影は後にして、とにかく中へ

時間が際どかったのでチケットは電車移動中にネットで購入して、引き換えのみで済んだ。

確かに時代は変わった

 

6月歌舞伎鑑賞教室

 

近松門左衛門作

日本振袖始

~八岐大蛇と素戔嗚尊~

ヤマタノオロチとスサノオノミコト

 

毎年6~7月に主に高校生団体向けに公演。56年の歴史を重ねている

貸切を除き、一般観覧も可能

 

リーズナブルな価格で歌舞伎が見られるので、以前はほぼ毎年足を運んでいた

 

ただ、最近はコロナ禍の影響で足が遠のき、5~6年ぐらいご無沙汰・・・

かと思ったら11年ぶりだった、時の流れの速さにびっくり

 

開演5分前までは撮影可能

 

新調された?緞帳にはうっすら「歌舞伎」の勘亭流文字

 

いつも通り前方には制服の団体が陣取るはずだが、あれ、3分の1はジジババ団体らしい

ここでも少子高齢化の影響が・・・

ギリギリに来たのでどこの学校かは判らず

 

11:00開演

 

序盤は「歌舞伎のみかた」

役者さんが舞台装置や歌舞伎用語など、ユーモアを交えて紹介

毎年違った内容で、結構楽しい

ただ、コロナの影響か、女子高校生が舞台に上がって一緒に演技をまねる企画は無かった

 

 

幕間には場内を撮影、もう見られなくなる光景

 

絢爛豪華なロビー

 

場内に漂う、独特な渋い香りがまたいい

これは文章では伝わらないけど

 

余談になるが、本公演の主演者の中村扇雀の紋章が、あの扇雀飴の社紋(クイズタイムショックでよくCMが流れていたのでおなじみ)と全く同じじゃないかと思って調べたら、先代の中村扇雀が名付け親とのことだった、初めて知った。

また、屋号が成駒「屋」ではなく、成駒「家」なのは、誤植ではなく、平成27年に分家したしたことによるそうだ。

勉強になりました。

 

初代国立劇場さよなら記念スタンプを抜け目なくゲット

 

間もなく本演開始

 

内容は詳しく書きませんが、有名な「ヤマタノオロチ」の退治の話です(上演中撮影禁止)

久々に聴く黒御簾の鳴り物や竹本連中の生演奏も見事だ

 

場内では”掛け声”も復活し、大向こうから「成駒家!」などの屋号が飛び交った

歌舞伎ならではの醍醐味

 

そして、拍子木が鳴って、終演

 

 

外に出たら、何やら騒がしい

 

しまねっこ、東京都内に出没

 

6月公演は出雲のネタなので泊まり込みで連日、かと思ったら

教だけのようだった、ラッキー

 

たちまち女子高生らに囲まれ、「かわいい!」

 

名残惜しいので、しばらく劇場に佇んでいたら、次の14:30公演の団体が集まり始めた

 

まるで奈良の東大寺に来た修学旅行生かのよう

 

午後は六本木・石川町・池袋の超有名女子校ばかりが集まり、客席は絢爛豪華だろう

役者さんはひときわ気合が入ることだろう

 

 

気づいたら14時を過ぎていて、この後埼玉方面へ向かう予定はキャンセル

 

せっかくなので、有楽町まで3駅、ぶらぶら散歩

 

炎天下の中、ランナーに次々と抜かれながら

 

国道20号と1号の合流点

警視庁そばでよく写真撮れたなあ

 

帝国劇場も間もなく建て替えで、いつか中へ入りたい、

学生向けのリーズナブルな「観劇教室」的なものが無いか調べてみよう

 

有楽町でも改札の電光案内板に表示された電車にタッチの差で乗れず、齢には逆らえない

慣れない炎天下での体力消耗の影響も大きいが

 

 

国立劇場における歌舞伎鑑賞教室は7月までなので、来る機会はもう無さそう

 

ちょっと早いけど

 

さようなら★初代国立劇場