事情があって山に入られる方へ | ハンターに憧れて

ハンターに憧れて

【第2章】ハンターになって、修行をはじめた記録

今日のブログは、重い内容です。

いつものハンター修行の話とは全く違いますので、

興味がない方はここで引き返してください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はわな猟免許も持っています。

有害鳥獣駆除の許可を得ているため、

この時期でもわなをかけています。

 

わなをかける=見回りが必要です。

 

私がわなをかけている場所は、

林道沿いから少し奥に入ったところで、

そこへ行くためには林道を通ります。

この林道は起点・終点まで

・ライフラインなし

・民家なし

・携帯の電波はあまり入らない

という場所です。

ただ、池がいくつかあるので

たまにバス釣りの人や

林道の入り口にハイキングコースの

ような表示があるので、たまに

歩く人を見かけます。

 

こんな場所へほぼ毎日行っています。

 

先週の日曜日、大雨のため見回りは休みました。

 

月曜日、林道沿いに1台の車が止めてありました。

車も若い人が乗る感じの小型の普通車でした。

バス釣りの人かな?と思い通過しました。

 

火曜日、同じところに同じ車が止めてありました。

いい釣り場なのかな?と思い通過しました。

 

水曜日、同じところに同じ車が止めてありました。

この日は通過する際に徐行しました。

どうもずっと駐車しているようで、木の葉等が

屋根の上にありました。

もしかしたら放置車両かな?と思い、

翌日まだ車があれば警察に相談しようと思いました。

 

そして木曜日、やはり車はありました。

この日は自車を止めて、その車のところへ行きました。

ロックされているようでサイドミラーはたたまれています。

 

もしかして、池に釣りへ行って溺れた?

心配になり、その車の中を覗き込みました。

 

運転席に人がいました。

 

リクライニングしていたため、

離れたところからはわかりませんでした。

 

顔を覗き込みました。

 

亡くなっていました。

 

携帯の電波がギリギリ入ったので、

すぐに110番通報しました。

場所の説明とこちらの位置情報を読み取り

20分後くらいには救急車やパトカーがたくさん

きました。

 

練炭を使っての自殺だそうです。

事情聴取を受けて解放されました。

その後身元は警察の方が調べて

親族には連絡が入っていることと思います。

 

 

事情があって自らの命を断つために

山へ入ろうとしている方へ。

 

まず、思いとどまってください。

いろいろな事情があるのかもしれません。

それでも、生きてください。

誰もあなたの死は望んでいないです。

赤の他人である私ですら、悲しいです。

 

あなたが亡くなった後にあなたの姿を

もし釣りに来た子供が見つけたらどうでしょうか?

心に一生消えない傷を、あなたはつけてしまいます。

あなたが思いとどまることで、

誰かの心が傷つけられることはなくなります。

 

私のように毎日同じ場所を通る人間は、

見ず知らずの方の車に不用意に近寄ったり、

ましてや声をかけることはできません。

それでも、日曜日に見回りを休まなければ

よかったのだろうかと、

月曜日に車を確認すればよかったのだろうかと

私は後悔しています。

その後悔は、あなたが亡くなってしまったら

誰も消してくれる人はいません。

 

事情があって自らの命を絶とうとしている方へ。

他人事なのかもしれません。

他人ですが、人が亡くなるというのは悲しいです。

だから、生きてください。

 

 

重い内容で申し訳ありません。