ブラックスワン(長文注意!) | ふにたけのブログ

ふにたけのブログ

ふにふに、ふわふわ、ゆっくり前進。しあわせな毎日。


久々に映画を見たので感想を。結構長いですガーン

「ブラックスワン」(2010年)

$ふにたけのブログ

台湾行の飛行機の中で見たものの、字幕が中国語しかなくて、内容がよく分からず、でした。

主演のナタリー・ポートマンがアカデミー賞を獲り、話題になりましたね。

≪繊細なバレリーナ、ニナは白鳥の湖の主役に抜擢されるが、邪悪で扇情的な黒鳥が踊りきれずに悩みます。さらに厳しい言葉を投げる演出家トマと、自分とは対照的で完璧な黒鳥を踊るリリーの存在に苦しみ、自分を追い詰めます。そして次第に、精神が崩壊していき…≫

改めて見ると、確かにナタリーの鬼気迫る演技は凄みがあります。折れそうなほどのか細い体に、いつも不安げな目で、優等生だけど薄幸そうなバレリーナそのものでした。女優さんがバレリーナを演じると、やはり姿勢や仕草が気になるのですが、ナタリーの演技はそれらを忘れさせます。バレエもかなり鍛えたそうで、踊る姿もキレイでした。(バレエシーンは一部吹き替えだそうですが。)

ナタリーの細さと対象的に、ライバルのリリーは肉感的かつエネルギッシュ。でも、素直であっけらかんとした性格で、私は結構好きです笑)笑顔が可愛い女優さんでした。

全体的に、とても緊張感のある映画だと感じました。バレエ映画やバレエ漫画は数多ありますが、こんなに緊張感のある作品は初めてです。一瞬も緩む時がありません。強いていうなら、山岸涼子のバレエ漫画に少し似ています。

(余談ですが、山岸涼子も『黒鳥』という作品を描いていますね。同じくサスペンス風味で、やはり黒鳥という役が、隠れた自分を解き放つ役割を果たします。絵も成熟している時期の作品で、とても面白いです。)

黒鳥―ブラック・スワン (白泉社文庫)/山岸 凉子

¥550
Amazon.co.jp


色の少ない画面構成や、明るい舞台とは対象的に暗い稽古場その他。バックで流れるクラシック(白鳥の湖ベース)もストーリーの緊張感を煽ります。

演出でいえば、何より身体表現の痛々しさがとても効果的です。ヒロインのニナは主役抜擢の重圧から、自傷行為を繰り返します。じわじわと痛みがくるようなシーンの連続です。また、バレエシーンでは、トウシューズで踊る足が音を立てて軋みます。

監督は、「バレエはレスリングと同じくらい、肉体を酷使する」というような考えを持っているそうですが、ナルホド。バレエの裏側でも、さらに暗い部分が表現されています。

一方、舞台シーンでは衣装が美しかったです。特に黒鳥の衣装が、非常に個性的かつエレガント。日本人デザイナーが手がけたそうです。

華麗なバレエ映画を期待すると違うと思いますが、バレエが見事サスペンスに融合してます。バレエの恐ろしさ、ストイックさに痺れる映画です。見応え十分(すぎる)、オススメです!



最後まで読んでいただき、ありがとうございますあし