<質問メール>オスグッド・シュラッター病の治療哲学 | 不妊症を考える理学療法士三上のブログ

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こんにちは!

前回の「生理痛の治療哲学」は好評をいただきました!

ありがとうございます!\(^^)/

実際に質問を送ってくれた感触診メンバーも生理痛の方に治療を行い。

素晴らしい結果を出してくれたみたいです!

流石!(^^)

 

その他にも。

全国多業種の方から感謝のメールが届きまして!

ブログ見てくださりありがとうございます!(^^)

 

自分のお客さんからは「難しいこと書いててサッパリわからんかった」と何人にも言われました(笑)

すみません。。。

ちょっと治療者向けに書いてしまいました。

今回もそんな感じですみません(^^;)

 

今回の質問メールは。

前回の生理痛の治療哲学を受け。

「オスグッドとシンスプリントの治療哲学も聞きたいでーす(^^)」という。

ムチャブリな質問メールから始まりました。

ちゃっかりしてますな( ̄  ̄;)

 

言っておきます。

 

感触診セミナーは「触診」のセミナーですよー!!(^^;)

 

と言いながら今の自分の考えられる最善のことを書いてしまう。。。

ま、質問を送った方は感触診セミナー宇都宮会場中間MVPですので。

ご褒美です(^^)

 

以下、メールの内容をブログで読みやすいように加筆・修正したものを掲載します。

 

 

オスグッドとシンスプリントの治療哲学! 

 

まずはオスグッド! 

 

オスグッドの症状は脛骨粗面部の炎症、痛み、骨隆起です。 

原因は大腿四頭筋の緊張、過度の運動、ストレッチ不足などが言われていますが。 

それらの症状は、運動をやめたりストレッチしても一向に良くならないことが多いです。

それは機能的負荷が構造への負荷となり、構造の変化を伴い症状を出しているため、機能的治療では構造の変化に対して対応できないためです。

 

骨隆起に関しては、骨棘と同じ形成のされ方と感じています。 

炎症が機械的刺激となり骨の過剰形成につながります。 

炎症があると神経の新生や組織の新生にもつながりますので、炎症を止めることが治療の優先課題となります。 

特に神経の新生は組織を食い荒らすかのごとく突き進み、組織の構造をもろくさせます。

神経線維が増える分、痛みにも過敏になりやすくなります。 

変形性膝関節症の方の半月板も。 

半月板自体に最初は神経が無いのですが、痛みや炎症症状が神経の新生を促してしまい、結果神経が半月板をボロボロにすることが知られています。 

 

炎症を抑えるには。 

まずは抗炎症剤が考えられますが。 

投薬で治らない場合。

機械的刺激が構造上にある限り炎症は続くため、機械的刺激を取り除くことと、炎症症状を改善させる必要があります。 

 

感触診に来ていれば分かると思いますが、炎症といったら「血管」です(^^)

 

 静脈を流れやすくすることでうっ血を改善させ。 

動脈を流すことで酸素供給、栄養状態の改善を図りたいところです。 

酸素不足になると、原始的な神経線維、ポリモーダル受容器や痛覚伝達の無髄神経が過敏な状態になりやすく、血液による酸素供給は痛みを抑制する上で非常に大切だと思います。 

 

また、成長時の特徴も併せて鑑みる必要があると思います。 

成長時には骨端線といわれる軟骨組織が骨成長を促します。

この成長時に引っ張られるのが下腿骨間膜や周辺の筋肉です。 

この組織の中にジャンプや走行によりストレインが幾重にも重なると柔軟性に乏しくなっていきます。 

 

と、いうことは。

大切なのは、下腿骨間膜と脛骨粗面に関わる血管になります。 

それが前脛骨反回動脈です。 

前脛骨動脈から分岐する血管で、膝関節後方から下腿骨間膜を貫いて前方に伸びてくる動脈です。 

前脛骨動脈のとなりに深腓骨神経もあり、この辺はヘルニア様の痺れ改善にも関係してくるところでもあります。 

 

そうなると。 

手順としては。 

血液供給がスムーズに行われるように、血管の通り道にある骨、関節、隔膜などのアライメント、柔軟性獲得、ストレインの除去に向けて治療を行い。 

機械的刺激が少なくなった状態になってから、炎症により血管が異常緊張しておりますので、血管の治療が必要になります。 

血管が異常緊張?と思うかもしれませんが。

血管も筋肉と同じ中胚葉から発生しています。

中胚葉性の組織はテンションによる治療が可能です。

そして、補正力を補うために全身が代償しておりますので。 

第3中足骨周囲、対側の仙腸関節、同側の第一頚椎の治療がセオリーでは必要になりますが。 

この辺は競技・個性などによりバラエティに富みますので、患者さんごとに対応する必要があります。 

 

予防としてはクッション性の高いシューズやインソールを使うことでストレインの予防にはなります。 

また体幹や下肢の筋のバネ、つまり、急心性収縮と遠心性収縮のバランスがおかしくなっているために、着地や接地のときに衝撃が膝関節部、下腿に溜まりやすいと思われます。 

おそらく、着地、接地時に体幹・下肢を固定的にしてしまいドターッとか、バンッと降りるやり方ではなく、ばねを使って着地や接地をする練習も大切だと思います(^^)

もちろん運動レベルを抑えて、ローカルマッスル中心の運動も大切ですね♪

 

以上前半戦です(^^)

次回後半戦、シンスプリントの治療哲学に続きます。

 

感触診セミナーでは7か月間にわたり。

 

全身を触診出来る能力。

全身の中で硬いところを見つける能力。

症状から機能と構造の問題を見分ける能力。

 

以上3つを磨きます。

リハビリテーションの研修会では珍しく、「感覚を磨くセミナー」になります。

そのため、レジェンドコースという再受講生が多く参加するのも特徴です。

しかし、再受講だからといって、同じことは教えません。

さらに高度なことを要求します。

前回と同じレベルを質問すると、講師陣は愛をもって笑いとムチで激しく突っ込みます(笑)

 

8月から富山、福岡にお邪魔します!

富山、福岡でも感触診セミナーに触れ、多くの患者さんの笑顔が生まれることを祈ります(^^)/

 

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