中国に来ている日本人の中には、
中国語を覚えようと取り組んでいる人と
割り切って勉強せずに通訳任せの人と2種類の人がいます。

年齢が高い人などは、新しい言語習得はしんどいと言う気持ちもわかります。

でも、完璧にはなせなくても、話そうとする姿勢は大事ですよね。

直接的には、その姿勢が現地社員にも伝わりますし
勉強していない=中国が好きではない
と受け止められますから、現地社員に壁を作られてしまいます。

こういう直接的なデメリットは、わかりやすく存在するのですが
間接的なデメリットもあります。

勉強しない人は、日本語で部下に指示をして
通訳が中国語で伝えると言う工程に100%依存する訳ですが
この通訳の訳というのが問題です。

通訳の能力の問題であれば、高いお金をだして
優秀な人を雇えばすみますが、指示をする日本人の日本語に
問題があれば、通訳が中国人である場合、優秀だとしても
なかなか伝えたいことが100%伝わっていないことがあります。

それは、日中間の文化などの言語のバックグラウンドの違いに起因します。

言語を学んでいると、日本語から中国語に訳せない言葉があることに気がつきます。

名詞などは、物体が存在しますので、訳すのは比較的簡単ですが、難しいのは形容詞。

日本人の感性には存在しても、中国人の感性には存在しないものがあったり
形容詞の含む意味の幅が異なったりするのです。

日本語で5段階(大変良い、まぁまぁ良い、まぁまぁ、まぁまぁ悪い、悪い)などで表現するところを
中国語では、2段階(良い、悪い)でばっさり割り切る様な場合です。

そういうことを知っていれば、通訳に日本語を話すときに
最初から2段階分類でどちらにあたるのかを認識した上で
指示をできます。

5段階の3番目なんていう微妙な表現を使って
意図していない訳をされるリスクがなくなります。


日本にいる頃、北欧からのお客さん相手に英語の通訳をしたことがあるのですが

「サクラの花が咲き誇る今日この頃、・・・」

なんていう前置きを付けて話を始めた人がいて、すごく困った経験があります。

まず、サクラの花とその先の文章とが、論理的につながっていませんし、
サクラに対する美意識が異なる人に、時節の挨拶にサクラを使っても
季語としてすら認識してくれない可能性が高いです。

外国人とビジネスの話をするときは、こういう微妙な表現を使わないで欲しいですね。

語尾がふにゃふにゃするのも困り者です。

外国語を勉強していると、そういう通訳しづらい日本語を認識できます。
それだけでも、外国語学習の大きなメリットだと思います。

ということで、やはり、結果として流暢に話せるようにならなかったとしても
海外にいる限り、外国語習得の努力は絶対に必要ですね。