
1997年夏。
僕は、両親・妹と4人でのパリ・ロンドンの旅を終え、
親と妹だけ日本に帰し、さらに3週間ほど
イギリスに滞在する事にしました。
ロンドン→ヨーク→リバプール→ロンドンの旅。
ロンドンで一番お気に入りの場所。
それはCamden lock。
ここはロックな雰囲気のあるマーケット。
沢山のものを購入しました。
スーツケース、扇風機、コート
手袋、シャツ、ペン、トーストスタンド...
がらくたも沢山混じっています。
当時の僕は、フリーマーケットにハマっていました。
フリーマーケットのフリーが「free」ではなく
「flea(ノミ)」だと知り、
「だから蚤の市って言うんや」って
自分の中でフリーマーケット=蚤の市だと
つながった瞬間から、フリーマーケットにハマりだしました。
ロンドンでは、カムデンロックの他に、
Portobello Road,Covent Garden,Petticoat Laneに。
パリでも、Clignancourt(クリニャンクール)で
蓄音機とアンティークのペンホルダーを購入しました。
購入後の旅行がどれだけ辛いものになったことか...。
特に蓄音機はめちゃくちゃ重かった。
でも、欲しかったんです。
で、このカムデンロックには、小さい時計屋がありました。
おじいさんがやっています。
僕は、当時、ソビエト軍が使用していたと言う
腕時計をしていました。

この時計はゼンマイ式の愛らしい時計で、
1日に10分も時間がずれてくれました。
そのずれを、毎朝正しい時間に合わせるのが、
なんとも言えず気に入っていました。
手間のかかる子ほど可愛いって言いますよね。
その腕時計がとうとう動かなくなってしまいました。
そこで、駄目元でこのおじいさんに託してみました。
おじいさんが言うには、この時計に使われている
ゼンマイが駄目になっているみたい。
交換したほうが言いと言われました。
でも、このゼンマイはなかなか手に入らないよ、
とも教えてくれました。
そして、応急措置を施してくれ、
一時的に時計は復活しました。
「これくらい簡単だからお金入らないよ。
その時計を大事に使いなよ。」
なんて優しいおじいさん。
この時計は動かなくなった今でも
僕の宝物です。

セオドア・マニング
日本「のみの市」ガイド - Flea Markets of Japan