ドコモ口座を利用した詐欺が報道されています。そこで、今までに私の所に来た「これは詐欺だろう」と思われるモノを時系列で挙げてみました。
今になって見直すと、下の3番目のりそな銀行(?)からのメールは、ドコモ口座詐欺からのものだったのかもしれないな、などと思っています。
1.「法務省管轄支局(?)」から詐欺葉書が来ました。
「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」なる葉書が着きました。(消印:平成30年9月2日)
そこで、何もしないで放っておいたのですが、どうなったでしょうか。
2度目が来ました。(消印:令和1年6月18日)
それでも何もしないで放っておいたら……
3度目がきました。(料金別納のため消印なし(令和1年11月14日着信))
3通とも宛先のちょっとした不備が共通していますので、同じリストで送られているのでしょう。
最近、年寄りを狙った詐欺が多いそうで、私の地区では巡査が戸別訪問で注意を促してくれています。先日の訪問の際も、「詐欺葉書の3回目が来ました。」と言ったら笑っていました。
こういう葉書は、一切無視してもどうってことはありません。もし、心配であれば、まず警察に相談してくれ、と警察も言っています。自分の住所の所轄警察署の電話番号を電話機にいれておきましょう。
2.アップルミュージックから覚えのないメールが
なんとも人相(紙面のバランス)の悪いメールです。
○ 購入内容の項目が中心に固まって配置されているなど、スマホ仕様なのがわかります。これをPCのアドレスに送るってセンスなさ過ぎます。
○ 「購入日:今日」って? 普通のビジネス文書なら具体的な日付けを書く筈です。
○ 「よろしく、」って、ビジネス文書じゃ使いません。
○ 第一、AppleにはiPad、iPhoneのアドレスしか登録していないのに、なんでPCのアドレスにメールが届くのか?
○ それに、Appleには決済に必要な情報を渡していません。一ヶ月経って有料になっても決済できません。
と言うわけで、何もせずに放っておいたら、約一月後に全く同じ内容のメールが届きました。
「キャンセルする」のところをクリックしたら、フィッシングサイトに行ってApple IDとかパスワードとかの入力を求められたのかも知れませんね。
3.なんでアメリカから?
iPhoneにこんなショートメールが飛び込んできました。
○ 発信元の電話番号の国別コードがアメリカの「1」になっています。日本国内の発信だったら「81」でしょ。
○ それに、りそな銀行に口座を作ったこともないし。
これも放ってあるのですが、いままでのところ何事も起きていません。もしかして、メールのURLにアクセスしたら、口座番号と暗証番号の入力をさせられたのかもしれませんね。
4.PCのメールアドレスにも
PCのアドレス宛に脅しのようなメールが来ることがあります。曰く「貴方が猥褻なサイトを閲覧したことの記録を持っている。貴方のメーラーのアドレス帳からメールアドレスを抜き出した。(…大幅に略…)この情報を公開されたくなかったら、○日までに△△口座に××BitCoin を振り込みなさい」
○ ISPのウェブメールを使っているからメーラー自体設定していません。空っぽのアドレス帳からアドレスなど抜き出しようがないでしょう。
○ 日本人に英語の脅迫メール送ってどうするのでしょう。意味わからない人だっているでしょうに。
○ BitCoinの買い方なんて知らないし……。そういえば、近くの面白グッズのお店で直径7センチぐらいの金ピカのビットコインを売っていたことがありました(話の種に買っておけばよかった。)。
5.葉書、詐欺メールの共通点
これらの葉書やメールを並べて見てみるといくつかのポイントが見つかります。
① よく考える時間的余裕を与えない
すぐにアクションを起こさないと損害が発生・拡大すると思わせる(1.3)。
② 誰かに相談する余裕を与えない。
①と相まって、プライバシイーに係る、他人に相談しにくい取引内容を言ってきます(1、2、4)。
③ 不安感を持たせる。
「訴訟」、「強制的に執行」、「差し押さえ」、「口座が不正利用」など言って、“不安を煽る”やり方も、詐欺によく見られる手口だそうです。
こうやって並べてみると、①事前に十分な予告時間を置かずに記者会見をやったり、②「個人の情報(注:プライバシー)に関することだから……」と言って答弁を拒否したり、③「北朝鮮のミサイル……」といって不安感をあおったり、方向性は違っても着眼点は現政権と同じだなぁと感じるのは私だけでしょうか。