いわゆる庶民の俺にとって
ランチで3000円越えは
勇気と覚悟がいるわけです。
本来するべき準備を怠って
何を血迷ったか金額を見ず、
生姜焼きを無邪気に注文し、
食べてる途中で気づく始末。
生姜焼きに示された価格は
3400円の無慈悲な現実。
華麗なる二度見は再現不可。

天にそびえるキャベツ盛に
巨大で肉厚の豚のロースを
丁寧に盛り付けられていく。
仕上げは生姜焼きのタレを
真上からぶっかけたら完成。
めちゃくちゃ美味そうだが
この時点で価格は知らない。

味噌汁、漬物、大根おろし、
大きな茶碗に炊き立てご飯、
そしてメインの生姜焼き皿。
役者が揃うといつもの撮影。

ほのかに効いた生姜の香り。
濃い目の味がご飯を誘惑し、
我を忘れて食事に邁進する。
柔らかくジューシーな豚肉、
いくら食べてももたれない。
瑞々しいキャベツの山脈は、
気づけば丘のような高さに。
まさに感動を味わえた時間。

味も肉質も量も大満足だが
水分補給時に冒頭の事実へ。
だが感動体験もまた事実也。

生姜焼き:3400円