酉の市にはいささか気が早いが、
有名な浅草からほど近い上野では
年がら年中、トリノイチが楽しめる。
枕には不十分か?
今日は、鳥乃壱という焼き鳥屋の話。

上野はアメ横が有名だが、
都内最古のコリアンタウンがある。
そんなうんちくはどうでもいいが、
そのコリアンタウンで、
もっぱらキレイな外観の店がある。
鳥乃壱だ。
おそらく開店して間もないと思われる。

焼き鳥をはじめ、おびただしい鶏料理ラインナップ。
まずはオススメから攻略していこう。
めずらしいのが、お通しが茶碗蒸し。
これが美味い。茶碗蒸し好き(俺)も舌鼓な味。
ムネ肉、銀杏が入ってしっかり茶碗蒸ししてる。

鶏肉の西京焼き。
おまかせ串3種。
香の物。
本日の刺身。
冷やしトマト。
この辺りからスタート。

西京焼きのことは詳しく説明できないが、
これは美味い。
がぜん他の料理が楽しみになる。
おまかせ3種は、もも、皮、あと何か。
塩加減がなんて絶妙なんだ。
これって技術だよな。
ちょっと少なくてもちょっと多くてもダメ。
OK加減は本当に狭い。
肉の美味さも相まって最高の一本になっている。
調子に乗って、若鶏の唐揚げ、追加の焼き鳥2本。
飲むより、食べるが基本の俺にとって
メニューは新刊の本を読むのと同じ感じ。楽しい。
ぽんじり(この店では「ぼんちり」)、ささみワサビ。
疑う余地なし、うまし。

鶏ばかりと思うなかれ。
本日の刺身は、鳥の刺身と思いきや真鯛だ!
毎日あるわけじゃないとのことだが、
数日熟成させたものと、先ほどまで活きていた2種が皿に。
こんなに違うものか。
熟成verはお馴染みの真鯛の味。当然うまいだが、
活き真鯛のほうの弾力ったらもう。
なんだこの反発は。別物じゃないか。
醬油もいいけど、ついてきた塩でも合う。
鶏食いに来て、真鯛の刺身に驚けるとはね。

釜飯と鶏ラーメンのダブル〆からの、
デザートでフィニッシュ。
それにしても鶏の出汁が出まくってる
鶏ラーメン、なんでこんなに美味いのよ。
この味を経験しておいてよかった。
替え玉したいよ、ほんと。
お腹一杯じゃなければね。食い過ぎ。

店を出ると焼き鳥を焼く匂いに混じって
焼肉屋の匂いもしてくる。
悪くない融合だ。
上野のトリノイチ、
御利益はこの満足満腹感で十分。

【食べたもの】
鶏肉の西京焼き
香の物
本日の刺身(真鯛の食べ比べ)
おまかせ串3種
ささみ(わさび)
ぼんちり
冷やしトマト
若鶏唐揚げ
鶏ラーメン
地鶏釜飯
グレープフルーツシャーベット
バニラビーンズ入りアイスクリーム