日が落ちてほどなくした頃、
その餃子屋に入った。
案内された席の隣では
仕事を終えたとおぼしき
サラリーマンと思われる男が
ビールをぐびぐびやりながら、
餃子を食べている。
嘘くさいくらいノドを鳴らしながら
ビールを飲んでいる。
あんたがそうするなら、
俺はビールじゃなくてライスにしよう。
俺の一人妄想&一人会話は
誰にも気づかれない。
焼き餃子と水餃子。
いずれもニンニクありで注文。
ライスはライスでも
メニュー表に書かれてた
ねぎとろ高菜ご飯が食いたくなった。
というフォーメーションの夜ご飯。
小ぶりな焼き餃子は6個で320円だが、
安くも感じないし高いとも思わない。
いい味しているが、オーソドックスなそれ。
水餃子はぶっきらぼうに皿に盛られ、
ふやけたボディーは、焼き餃子より大きく見える。
こちらも特段、変わったところはなく、
美味い部類の餃子な感じ。
ねぎとろ高菜ご飯は
ミニ丼といったところで、
意外とこれが美味かった、
という程でもない。
そこそこなので感動はないが
不満もない。
隣の男は餃子を追加注文している。
もう何皿目だろう。
彼が追加注文したみぞれ汁餃子は
ちょっと気になるけど、
他の餃子の感じを見ていると
それほど気にしなくてもいいかもしれない。
焼き餃子:320円(税別)
水餃子:320円(税別)
ねぎとろ高菜ご飯:380円(税別)