ただ淡々と1日を過ごした。

昨日と変わらず朝が辛すぎて死にそうだった。

薬のせいでヘロヘロの状態で会社に向かう。

薬のせいでハイになった状態で仕事をする。

帰るときには頭がバチバチになってぐったりする。

この誰も読まないブログを書くのがやっとだ。

そもそも僕は日記を習慣づければその他色々が習慣付くと思って適当な事を書いている。

もしかしたら死ぬかもしれないから生きた証にしたい。

僕の数少ない証。

ちょっと昔の話をしようと思う。

僕は昔、靴職人だった。

本物の一から全てオーダーメイドで作る靴職人だ。

足の不自由な人のために靴を作った。

安全靴のようなゴツい奴ではなく、オシャレを意識した靴だ。

僕が担当したお客様に結婚式を控えた女性がいた。

僕はその人のために必死で徹夜で結婚式用のヒールを作った。 

何度も打ち合わせをした。

何度も靴を調整した。

僕の始めての仕事だった。

見習いから一人前とは行かないまでも、4分の1人前位になれた事が凄く嬉しかった。

人生で初めて人に、人として認められたのだ。

僕はその新婦の家族に結婚式に呼ばれた。

僕の靴を履いて式場に入場した彼女は終始笑顔だった。

当然僕は部外者だから蚊帳の外だ。

でも式が終わった後、彼女の両親、そして新郎に呼び止められて、手を握られてありがとうと言ってくれた。

人に感謝されたことのない僕はなんだか知らないがもらい泣きしてしまった。

それから僕は精力的に靴作りを続けた。

僕が作った靴を必要としてくれる人や、身体的なハンディを負ってる人のために、実用面だけじゃない、装飾美にこだわった靴をお客様と一緒に作った。 

綺麗な靴には、外に出かけたい!

そう思わせる力があると僕は今でも信じている。

そして靴を大切に使うことは自分も大切にすると言うことにもなる。

別に高級な靴でなくてもいい。

そんな思いにさせてくれる靴こそ、僕は本物の素晴らしい靴だと思う。


根本的な事を言うと、これは僕が作った靴でなくお客様が作った靴だ。

僕はただ作るだけ、

可能な限り要望を叶えるだけ。

一人一人のお客様と真摯に向き合う事ができた。

誰も吃音や僕の変なチック症の事も目を合わせられない事もとやかく言わなかった。

受け入れてくれた。

人生で最も充実した4年間だったと思う。

給料はものすごく少なかったけど、それでもいいと思えた。

なぜなら会社の人たちとも、お客様達ともお互い必要とし合っていた、そして1番大事な事は人を尊重出来たこと。

でも僕がいたその会社は潰れてしまった。

様々な最新の技術に、ハンドメイドは追いつく事が出来なかった。

それから僕は流れ流れて、靴の修理店へ…

パワハラ

アルハラ

セクハラ

ありとあらゆるハラスメントを受けた。

スピードを重視する世の中にどうしても、どう努力してもついていけなかった。

レジの会計、ポイントカード、電話、車、街の喧騒…

全てがマイナス要因だった。

心臓がバクバクして汗が止まらなくなる。

指先や顔が強張り声が出せなくなる…

お前は不器用だ!

この仕事に向いてない!

頭悪すぎるだろ!

上司や先輩が喜ぶような話をしろ!

ポンコツ!

まともに言葉も喋れねぇのかよ?ガイジかテメェは!接客舐めんな!

上司が酒飲むんだからお前も合わせなきゃダメだろ!


僕の喋り方や挙動を面白おかしく真似をして周りの人の笑いを取る。

ショックだった…


4年間で培った僕の自信は地に落ちて、

遂には自殺未遂を起こした。

ボロボロになって鬱になった。

僕の世界は闇に落ちた。

今も闇の中。

そこのない闇の中。

なにも見えないし、動く事も出来ない。

死ぬ事も出来ない。

色々なことから逃げる癖がついた。

逃げ癖がついた今の僕には誰も側で火を灯してくれる人も、手を引き導いてくれる人もいない。

闇、鬱、闇…

ただ闇に生きている。