昨日開催された政策決定会合で、ハンガリー国立銀行は政策金利である 2週間の預金金利
( 2-week Deposit Rate ) を 7.75 % に据え置くことを決定した。
市場関係者 20名のエコノミストの内 3名が 25 bp の利下げを予測、残り 17名が金利
据え置きとしていたこともあり、ほぼ予測どおりの結果となった。
会議終了後、シモール・ハンガリー中銀総裁が会見。 今回の政策決定会合では 25 bp の
利下げも検討されたが、議論が交錯。 最終的に市場の各項目をもう一度精査することで
各政策決定メンバーが合意したため、据え置きとなったと述べている。
6月のハンガリーのインフレは年率 + 8.6 % と、5月の + 8.5 % から上昇に転じたが、これは
一時的要因とし、今後は低下が見込まれるとしている。 結果将来の金融政策は、「緩和」の
方向で意見が一致しているとし、8月の政策委員会ではその検証をするとしている。
また最近の賃金上昇において、課税率の変更がサービス部門の賃金上昇を招き大幅アップと
なったが、今後もそれが続くものではないと見ており、現在は判断に難しい面が残っているものの、
穏やかな成長になると予測している。
シモール総裁は、「 近い将来現在の不透明要因が払拭されれば、当局は段階的に かつ
注意深く、金利引下げを実施することになろう 」 と述べ、会見を終了している。
昨日のハンガリー金融市場、トルコ総選挙が終了し目先のリスクが一巡したことでフォリントは
小動きの中対ユーロで堅調に推移。 またハンガリー国内金利も、将来の金利引き下げ期待を
好感し、短長期債とも 2.0 ~ 1.0 bp 利回り低下で引けている。
今年後半にかけて、健全な金融市場を形成しそうだ。
米 ド ル/対 円: 121.05円 - 0.35 02年国債: 6.67 % - 2.0 bp
フォリント/対 円: 0.680円 - 0.003 10年国債: 6.46 % - 1.0 bp
米ドル/フォリント: HUF 178.05 - 0.300 原油価格: $ 74.89 - 0.90ドル
ユーロ/フォリント: HUF 245.90 + 0.050 金価格: $681.50 – 3.20ドル