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さらに良いニュース。
ハンガリー中央銀行の金融政策決定において、臨時中央銀行改正法案が議会で承認されている。
今年7月2日にアダメクツ副総裁とアース副総裁が任期満了で退任を迎える。 一方ハンガリー
議会では現在 13名のハンガリー中銀政策決定メンバーを一人減らし 12名で行うことを
取り決めようと進行中である。
上記退任するアダメクツおよびアース副総裁は、両氏とも言わずと知れたタカ派メンバー。
7月 2日前に退任すると 7月 23日に予定されている政策決定会合は 10名での政策決定と
なる。 前回 5月 23日の政策決定会合では 7対 6で金利据え置きが決まったのであるが、
両氏とも据え置きに賛成しており 7月23日の会合では 10人のうち 6名が金利引下げに賛成し
5名が据え置きとする可能性が高く、市場もそれを予期していた。
このような見通しを避けることと欧州中銀の意見により、国会では 6月末までに次の新理事の
決定を行うこととし、7月の理事会に 12名の政策メンバーを揃えることを取り決めている。
新理事はシモール・ハンガリー中銀総裁によって候補者が決定され、ジュルチャーニ首相の
任命で正式承認となる。
また政策決定が 6 対 6に分かれた場合、最終決定はシモール総裁に委ねられることとなる。
市場では 2名のタカ派理事が退任を迎えるため、追加メンバーもタカ派的考えの要人と見る
向きが強いが、まだ具体的候補名観測は出ていないようだ。 さらに 5月の理事会で、
シモール総裁が、本格的なインフレ低下の兆候が見られ始めたときに、利下げを決定すると
述べていたことから、次回 6月 25日よりも 7月 23日、あるいは 8月の理事会で初の
利下げが決まるのではないかとの見通しも多い。
とは言え次の金融政策は 「利下げ」 とする意見は一致しており、6ヶ月以内に 125 bp の
利下げ実施が期待され、ハンガリー金融市場は明るい展望が開けようとしている。
了
米 ド ル / 対 円 : 121.65円 - 0.05 02年債: 6.98 % - 2.0 bp
フォリント/対 円 : 0.6653円 - 0.002 10年債: 6.55 % - 0.2 bp
フォリント/対米ドル: HUF 186.60 - 0.700 原油価格: $ 63.15 - 2.05ドル
フォリント/対ユーロ: HUF 250.70 - 0.750 金価格: $663.40 + 2.00ドル