ハンガリー政府、2007年度の財政赤字を対 GDP比で + 6.8 % (今年 + 10.1 %)、
2008年度の財政収支を国債利払い前の数値で黒字化へとする予算案を承認。
(注: 2007年度の財政赤字 + 6.8 % には高速道路建設債務が含まれておらず、
これを加えると対 GDP 比で + 8.2 % となる)
ジュルチャーニ首相は 10月 31日までに議会通貨が必要である暫定予算案をまとめ
政府の承認を取り付けた。 2007年度の財政赤字は総額で 1兆 7,180億フォリント
(約 9,700億円)となり、その方策として主に財政支出抑制を計画。更なる健康保険・
医療システムの改正と教育関係の支出削減を実施する方向で、具体的には医療費の
追加負担、いくつかの病院・大学の閉鎖などが上げられている。
ただこれら支出削減に対し、野党である自由主連盟などが猛反対。 先般可決と
なった往診医療費追加負担などを含め、その是非を問う国民投票実施の要求を
突きつけており、オピニオン・ポールでも国民の 62 % が悪法であるとしている。
しかしながら一院制議会総議席数 386席のうち 210議席を占める社会党を中心と
した現与党、強引に可決に持ち込む可能性が強いため、ハンガリーの更なる財政赤字
削減が実施される方向になってきた。
また先般行われた「ハンガリー動乱 50周年記念式典」の後に起こった市民デモ
反政府暴動に関し、野党である市民フォーラム党のビクトル議長が扇動していたとの
観測が強まり、国内で大きな非難となっていることも今後の予算法案可決に持ち込む
与党にとっては追い風。
次々と出てくる財政赤字削減に向けた政府の動きを、ハンガリー金融市場は大きく
評価。 国内外の資金が再び大きくなだれ込み、2年国債は 15 bp、10年国債も
10 bp 利回り低下。 またフォリントは対ユーロで 4ヶ月ぶりの高値をつけ、債券・
為替とも高値引け。