昨日は各新興諸国通貨が大きく買い上げられた。 きっかけを作ったのがトルコ・リラ。 

水曜日トルコ政府が国営銀行である Akbankの株式 20 % をシティ・グループに

売却すると発表。 また近日中に国営第 2位の規模を持つ Halkbankも売却予定と

述べたことからトルコへの資金流入を期待した買いが入りリラが対ドルで上昇。

さらに欧州時間に入り今度は東欧通貨やルーブルに買い物色。  特に地方選で

社会党惨敗したハンガリーは、政府虚偽報告も含め大きく売られていた反動もあり、

債券・フォリントを含め資金が急速になだれ込んだ。

ハンガリーは来週火曜日 (10/24)にハンガリー国立銀行 定例理事会の開催が予定

されており、ここで 2550 bpの利上げ予測が出ているため、その利上げ効果が

フォリントそのものへの買いとなったようだが、国内に好材料も散見。

財政赤字削減が急務となっているハンガリー政府は水曜日夕方、健康保険改革

法案を可決。 元来無料であった医者による家庭往診その他医療サービスに対し、

その費用負担を徴収するという法案で、大幅改革にはまだまだ取るに足りないが、

政治混乱後の構造改革着手を金融市場は評価したようだ。

またハンガリーは来週月曜日 (10/23) 「建国記念日」で祝日。 3連休を前にした

あわてたショート・カバーも債券・為替市場に入ったようだが、同時に今年同国は

ソビエト体制離脱 50周年ということもあり、一部ご祝儀相場も重なったのではとの

観測も出ていた。

フォリントはユーロに対し約 0.85 %の上昇。 債券市場は急騰を見せ、 10年債で

12 bp、為替の影響を直接受ける 2年債は 19 bp も買い上げられて引けている。 

ハンガリーの年内フォワード・カーブは 60 bp の利上げを織り込み済み。 ただまだ

織り込み方が小さいとの見通しも多く、来週の利上げを含め、年内毎月政策金利の

引き上げがまだ残っている。

同時にポーランド・ズロチもしっかり。 来週火・水曜日 (10/24-25)日のポーランド中銀

定例理事会では 4.0 % の金利は据え置きとの見方が大勢を占めているものの、

自衛党が再び連立政権に戻ってきたことから、当面の政治混乱回避と他の新興国

通貨上昇に連れ高。 ズロチは約 0.3 %対ユーロで上昇。

ポーランド国債 2年債も 4.0 bp近く買われている。 

なおポーランド政府は今年 110月の累積債務が 145億ズロチとなり、今年の

計画である 305億ズロチの 47.4 % となったと発表。 これは対 GDP比で 61.5 %

前後と予測され、今年初めて計画を上回ったとしている。