スタンダード & プアーズ社 (S&P) は、ハンガリーの長期信用格付けを 「 A- 」 から
「 BBB+ 」に引き下げ、見通しを引き続き「ネガティブ」とすると発表した。
その基準として、2009年の同国財政赤字が対 GDP比 + 6.8 %に達する見通しであり、
財政赤字および累積債務の削減が働いておらず、逆に急増。今後も財政悪化が
見込まれるため、格付け引き下げとしたとしている。 同社によるハンガリーの財政赤字
見通しは、
対 GDP比財政赤字 累積債務
2006年 11.0 % 60 % (2004年)
2009年 6.8 % 74 %
としている。
一方S&P社の格付け引き下げに対しバレス財務大臣は、「財政赤字が拡大したのは
過去のことであり、週末に可決した新財政赤字削減法案により将来は削減計画が
進むはずだ。 S&P社の格付け引き下げは非現実的である」と反論。 またバレス財務
大臣は、来週 S&P社ではなく、別の格付け会社と同国の格付けに対し懇談を持つ予定
にしている。
また政府は健康保険および教育支出の削減と、公共交通費引き上げを早急に決定、
実施する予定。
ロイター社が 6月 12-14日に実施したハンガリーに対するオピニオン・ポールによると、
大半のアナリストが同国のEMU加盟が 2013年以前とはならない (政府計画では
2008年が目標) とし、新財政赤字削減計画を用いても、2008年での 3.0 – 3.5 %
達成は事実上困難と見ている。
お昼過ぎに発表になった格付け引き下げを受け、フォリントは 対ユーロで2年半ぶりの
安値を更新。
1ユーロ 289 から 274.0 まで急落し、1.7 %安と今年の最安値を記録。 同様に
債券市場でも短期債が軒並み売られたが、引けにかけてやや戻した。
10年ハンガリー国債は前日比 4 bp利回りを下げ、 7.00 %で引けたが、為替の
戻しはほとんど見られなかった。