先週木曜日からハンガリーは革命記念日祝日が 2日間続き、実質4日間の長期連休。
焦点のぼけた 一週間の始まりになると思いきや、朝から大活況の市場展開となった。
きっかけを作ったのがスロバキア・コルナ。 2006年の GDPが 8.6 %、今年はそれをも
凌ぐ経済成長が見込まれているスロバキア共和国は先週金曜日の午後遅く、
為替相場メカニズム (ERM-2) 内での対ユーロのパリティを 8.5 % 切り上げ、1ユーロ
「 38.455 から35.4424 コルナ」 にすることを発表。
通貨統合各国と欧州中央銀行の承認を得て自国通貨コルナを切り上げた。
スロバキアは 2009年のユーロ導入をめざし2005年 11月に ERM-2 為替メカニズムに
参加。上下15 % の変動幅内においてコルナを調整することになったが、最近の目覚しい
経済回復にコルナはジリジリと上昇。 通貨統合の条件である2年間の自国通貨バンド内
維持が、困難な水域に差し掛かり始め、最近ではパリティから 11 % 上昇。
この修正のために、8.5 % もの大幅切り上げを実施した。
かってユーロ導入に際しアイルランドやギリシャも自国通貨を切り上げ、バンド内維持を
図ったことがあるが、スロバキアの切り上げ率よりも小さいものであった。 現在 ERM-2
為替メカニズムには、エストニア、ラトビアおよびリツアニアが加盟し自国通貨の維持を
制御している。
昨日のスロバキア・コルナは切り上げのニュースを受けて対ユーロで急騰。 スロバキア
中銀が 「コルナは高すぎる」との声明を出したため買いは薄らいだものの、対ユーロで
約 3.0 % 上昇した。
この影響を最も受けたのが、ハンガリー・フォリント。 ハンガリーは ERM-2と似たように
対ユーロで 上下30 % のバンド内維持を自国でコントロールしているが、約 2週間前から
ハンガリー・フォリントの上下枠を撤廃する噂が流れている。 シモール・ハンガリー新中銀
総裁はこのフォリント・バンド撤廃に関しコメントを拒否しているが、ヤライ前総裁の頃から、
「輸入インフレ防止の観点から見ると撤廃のほうが望ましのではないか」との議論が
ハンガリー国立銀行内で再三話し合われているようだ。
「次はフォリントのバンド枠撤廃」 との思惑から昨日フォリントも急騰し、一時対ユーロで
2.5 % もの上昇。30 % の上限バンド手前 2.0 % まで買い進まれている。
またハンガリーのユーロ導入に関し コカ経済相は昨日、「経済・財政・プログラム維持・
一般市民の賛同など、解決しなければならない問題がたくさんある。
通貨統合は 2011年~2013年になろう」と講演会で述べている。
- to be continued -