アダメクス・ハンガリー国立銀行理事は 19日、今年上半期のハンガリーのインフレは
2001年以来始めて10 % 台に達する恐れがあると公表した。 昨年同国政府は
2桁台に迫る財政赤字を主に付加価値税などの大幅増税によって削減を計画。
これに伴う小売価格の高騰から、ハンガリー国立銀行はインフレ阻止のために合計
5回にわたり同国基準金利となる 2週間のレポ・レートを合計 5回引き上げ、
8.0 % へと誘導した。
しかしながら同国財政赤字削減計画は 2009年に + 3.2 % にまで減じることを
目標としており、更なる支出削減と大幅な公共料金の引き下げを予定している。
今後 2月には 電気・ガス料金の引き上げを実施する見通しで、まだ非公表ながら
電気料金は + 5.2 %、またガス料金は 40 % 近く上昇するのではとの見通しが
流れている。
アダメクス理事とともにヤライ・ハンガリー中銀総裁も同日、「今年全体のインフレは
10 % を超える可能性が高い」とコメント。 また「ピークは第 2四半期で、おそらく
+ 7.5 % ~ + 8.0 % になるであろう」としている。 また最も上昇する予定は今年
2月で、公共料金の引き上げ幅次第であるが、 + 8.5 % ~ + 9.0 %近くになると
見る向きが支配的。
同国昨年 12月の CPI は増税の影響で + 6.5 % と ( 11月 + 6.4 % )、2001年
6月に 10 % を超えたあと、その後下落したあと 2004年 9月以来、最速のペースで
上昇し続けており、ハンガリー中銀も同銀行見通しより上昇速度が速いと認めている。
本日月曜日 ( 1/22 ) は、ハンガリー中銀、政策決定理事会が開催されるが、昨年
増税が可決された夏以来 4ヶ月間フォリントは対ユーロでずっと強含み推移
(1ユーロ 280 → 252 ) しているため、市場予測の大勢は現行 + 8.0 % の政策
金利は据え置かれると見ている。
ただ2月にヤライ総裁が退任することもあり、今後の同国インフレ懸念の慎重な
討議がされることになると思われる。
また先週末ハンガリー経営者団体は同国労働団体と今年の賃上げを交渉。 最終
結論は今週に持ち越されたが、労働者側の要求である + 8.0 % ~ + 11.0 % に対し、
経営者サイドは + 4.0 % ~ + 8.0 % を提示。 市場では中間ラインの
+ 6.0 % ~ + 9.0 % で妥結すると見ているようだ。
金曜日のハンガリー金融市場は中銀による 2桁インフレ見通しでフォリントはやや
弱含んだものの、債券市場は中銀理事会前の買戻しが続き、2年債で 9 bp、
10年債は 11 bp も利回りを落として引けている。
米 ド ル/対 円 : 121.25円 + 0.01 2年債: 7.71 % - 9.0 bp
フォリント/対 円 : 0.624円 - 0.001 10年債: 6.99 % - 11.0 bp
フォリント/対米ドル: 194.55 - 0.250 原油価格: $ 51.99 + 1.51
フォリント/対ユーロ: 252.20 - 1.510 金価格: $636.10 + 8.00