先週金曜日に発表になった第 4四半期経常収支、

 

    

四半期比

2006

四半期

2005

Q-4

経常収支 (Euro)

1.12 Bil

5.20 Bil

Q-3

1.16 Bil

6.09 Bil

市場予測であった  1.33 Bil を下回る 5年ぶりの低い赤字幅になった。 これは

昨年同国財政赤字が対 GDP + 10.0 % と大幅に上昇し、これを解消するために

増税策を実施。 その反動でのCPI上昇を防止するため、ハンガリー中銀は政策

金利を 8.0 % まで引き上げたことで、非居住者による資本投資が増加。 さらに

欧州の経済回復による輸出も増えてきたことが寄与し、市場予測以下の経常赤字と

なった模様。

ハンガリー中銀は今後も同国経常赤字の低下を予測。 2005 - 2.9 Bil、 

2006 – 1.96 Bil 2007 - 1.1 Bilそして2008 – 0.5 Bilと今後も順調な

赤字幅低減を取っていくだろうとコメントしている。

なお今年の同国経常赤字は対 GDP 比で + 4.8 % (2006 + 5.8 %) と見られて

いるが、今年のGDP + 2.0 %、来年 + 3.5 % として試算したものである。 ただ

国内高金利と増税の影響で GDPがそれを下回る可能性も残っているので注意が必要。

上記第 4四半期経常赤字は先週金曜日に公表されたが、発表後これを好感する

フォリント買いが続き、昨日もその余韻を残し終日底堅い動きに終始。

為替高を背景に国内債も横ばいながらしっかりとした基調で引けている。