東欧諸国通貨は総じて軟調。 まず自国通貨 コルナ高防衛を背景に、昨日スロバキアが
政策金利を約2年ぶりに 25 bp 引き下げ 4.5 % へと誘導したこと。
さらに一昨日、シモール・ハンガリー中銀総裁が、「フォリントのトレーディング・バンド撤廃は
当面考えていない」と述べたことなどで全体的な利益確定売りが続き、東欧通貨全体に
軟調推移。
またハンガリーでは同シモール総裁が、「 3月の CPI は 2月から 0.2 % 程度上昇し、
年率9.0 % になりそうだ」とし、また「ハンガリーのユーロ導入は、2011~2013年頃に
なりそうだ」述べ、依然財政赤字削減問題が遅延傾向にあることを示唆したこともフォリント
売りを誘うこととなった。
ハンガリー債券市場は、フォリント安から来る断続的な売りに見舞われ、イールド・カーブ
全体に軟調。 前日比 2.0 ~ 3.0 bp 利回り上昇している。
なおハンガリーではソーヨム大統領が、今年2月に任期満了で退任した、スザッパリー・
ハンガリー中銀副総裁の後任として、カルバリツ氏を副総裁に任命した。
カルバリツ副総裁 (Laszlo Karvalits ) は、1996年にハンガリー国立銀行に入行した後、
各部署を経験。 その後東欧国際銀行やハンガリー FHB土地信用・抵当銀行会長を歴任後、
再びハンガリー国立銀行副総裁として昨日から復帰している。
同氏はハンガリー国立銀行において、今後政策決定メンバーの一人として任務を請け負うこと
のみならず、金融政策、調査、経済統計、および市場オペレーション部門の統括を担うと
されている。
米 ド ル/対 円 |
117.95円 |
- 0.20
|
02年国債 |
7.32 %
|
+ 2.0 bp
|
フォリント/対 円 |
0.634円 |
- 0.002
|
10年国債 |
6.70 %
|
+ 3.0 bp
|
フォリント/対米ドル |
HUF 185.95
|
- 0.090
|
原油価格 |
$ 62.93
|
$ + 0.02
|
フォリント/対ユーロ |
HUF 248.40
|
- 0.650
|
金 価格 |
$ 668.80
|
$ - 1.40
|