週明け 26日のハンガリー金融市場は、ハンガリー国立銀行 金融政策決定会合が開催
された。 討議結果は市場の予測どおり政策変更はなく、2週間のレポ・レートである政策
金利を 5ヶ月連続 8.0 % に据え置いた。
また就任後初の理事会出席となったシモール・ハンガリー中銀総裁は、会合後の記者会見で
次のような見解を述べている。
最近ハンガリー・フォリントのコントロール・バンドが撤廃になるのではないかとの憶測が飛び交い
18ヶ月ぶりのフォリント高となっているが、ハンガリーのファンダメンタルズに沿った動きではなく、
投機的な資金が流入していると考える。 ここ暫く政府とも協議したが、3.0 % の中期的インフレ・
ターゲットを達成するために このバンドを撤廃することはない。
またハンガリー中銀は現在フォリントをバンドの上限に保つよう手段を講じているが、同時に
上限バンドを超えないように監視を続けたい。
現在ハンガリー経済にインフレ圧力は芽生えておらず、コア・インフレは低下している。 2008年
下期にCPI は中銀ターゲットである + 3.0 % に近づいてくるであろう。
ただ生産性が鈍化傾向の中、いくつかのセクターで限度を超えた賃金上昇圧力 (1月 + 7.1 %)が
芽生え始めている。 また国内企業経済活動は当初見通しよりも遅いと思われる。 仮に将来
賃金問題が沈静化するのであれば、利下げが視野に入ってくるかもしれない。
と述べ、ハンガリー当局に通貨コントロール・バンド撤廃の意思がないとし、金利大幅上昇により
国内経済成長スピードが鈍化。 さらにこれ以上インフレが進まないよう賃上げに対し警告を
与えた。
市場では初の公式コメントとなったシモール総裁に関し 概ね好感を持って受け入れたが、
その考え方はハト派に属するとの印象を与えたようだ。
一方ハンガリー中銀 次期副総裁候補であるカルバリツ氏 (Ferenc Karvaltis) は、「国内
金利上昇の影響でフォリント高となっているが、当局は目先の為替の動きに振り回される
必要はない。 また高金利が国内企業活動の妨げになってはいるが、同時に財政赤字
削減も進んでいるため、将来利下げの期待が持てる」とコメント。 さらに 「中銀は国内
物価安定の達成に集中すべきであり、政治的な討議は避けなければならない」と述べ、
ハンガリー中銀の完全独立を議会で唱えた。
外為市場ではシモール総裁のバンド撤廃の意思が無いことを確認したことで、会見後から
フォリントに対し利益確定売りが続き 対ユーロで下落し、安値引け。 債券市場は、ほぼ
横ばいで終了している。
米 ド ル/対 円 |
118.15円 |
+ 0.05
|
02年国債 |
7.30 %
|
- 0.3 bp
|
フォリント/対 円 |
0.636円 |
+ 0.001
|
10年国債 |
6.67 %
|
- 0.1 bp
|
フォリント/対米ドル |
HUF 185.85
|
- 0.250
|
原油価格 |
$ 62.91
|
$ + 0.63
|
フォリント/対ユーロ |
HUF 247.75
|
- 1.200
|
金 価格 |
$ 663.90
|
$ + 6.60
|