中間管理職(3)
(前ページから続く)問題人間が、社員からパートになっても、結局は変わらなかった。つーか、以前より悪くなった。仕事途中で時間になればさっさと帰る。勝手なことばかりする。勝手なことばかり言う。他のスタッフには常に陰険な態度で職場内の摩擦は絶えなかった。最悪の雰囲気だった。そして自分のせいで業績が下がっていると涙ぐむ。まじか?ほんとうにそう思っているのか?なんのための涙なんだ?意味が分からない。目的も分からなかった。さっぱり分からなかった。お手上げだ。そうこうするうちにSVからわたしの「リーダーとしての資質を疑う」発言が出た。いつまでたったひとりの問題人間に手こずってるんだ?業績はどうなってる?…そういうことだ。いきなりの発言はショックだった。普通に言ってくれればいいのに。そのSVの頼みだったからこそ、その問題人間を受け入れることになったのに。その後、本部から人が入れ替わり立ち代わりやってきた。事業所内の偵察だ。スタッフ連中は疑われまいと右往左往していた。あんなに結束していたチームはあっさりと崩壊した。お手上げだったが、なんとか切り抜けようとしていた。例の問題人間は、非常に他人面が良い。一生懸命努力している純な人を装う。「こんなに頑張ってるんですけどね、結果が出せずに申し訳なくて」外部に平気で言い放つ。ぱっくりと口が開くほどに呆れ た。自覚がないからかもしれない。そうなるとなんだ。悪者はわたしか、と思った。(続)