乾電池(マンガン電池)長持ち比較実験 | ツーリングチャンプのブログ

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今回はアルカリ電池ではなく、マンガン電池です。サイズは単1 を選びました。



こちら7銘柄の単1マンガン電池は、全て100均(セリア、ダイソー、meets)で購入した物です。このうちPAIRDEER だけが3本入り、他は全て2本入りでした。

左から順に

・三菱 (赤マンガン)
・富士通 (赤マンガン)
・富士通 (黒マンガン)
・PAIRDEER(ペアディアー) (赤マンガン※1)
・Panasonic(パナソニック) (黒マンガン※2)
・maxell(マクセル) (黒マンガン)
・GP(ジーピー) (黒マンガン)

マンガン電池にはJIS の等級区分があります(アルカリ電池にはありません)。一番上のクラスはPU という記号で示される通称 「黒マンガン」、二番目のクラスはP という記号で示される通称 「赤マンガン」 です。その下もありますが、通常、日本で店頭に並ぶのは黒と赤の2種類です。

富士通の電池が色違いで2種類ありますが、通常このようにメーカーは電池の外観を、「一番上のクラス=黒、二番目のクラス=赤」 で示します。買う時に判りやすいですね。

(※1) PAIRDEER だけは全体が着色なしのシルバーで簡素な外観となっています(コストを切り詰めて、3本入りとしているのかもしれません)。一見正体不明でしたが、電池本体にR20P と書かれている事、海外ブランドである事から、赤マンガンだと思われます。

(※2) Panasonic の電池にはR20PRJ / R20P と書いてありますが、Panasonic は普段から表示をしっかり区別しておらず、自社の通常モデルの黒マンガンにもR20P と書いているようです。したがって表示からは読み取れません。今回の電池は外観が完全に黒いのと、レシートにも 「マンガン黒」 と書いてありましたので、黒マンガンですね。


では、放電のグラフを見てみましょう。縦軸は電圧(V)、横軸は時間(h)です。

グラフ(全体18)

グラフ(一部拡大)


maxell と富士通の2強(3銘柄)という結果になりました。

富士通の黒と赤が最初から高い電圧を示しました。注目は富士通の 「赤」 です。規格では黒より下のクラスですが、とてもそうは思えないパワーで、姉妹品の黒とグラフも似ています。富士通なら黒でも赤でも気にせず買えますね。

maxell は電圧が落ちにくく、時間経過と共に他の電池に差をつけていきます。後半になると富士通の二つと逆転し、最終的には持続時間で一番でした。(測定は4時間30分で止めてしまったので、maxell だけグラフが途中で切れています)

(ちなみに、maxell と富士通(赤)がセリアでの購入。富士通(黒)がmeets です)

赤マンガンの三菱とPAIRDEER については、クラス相応の順当な結果と言えるでしょう。

GP とPanasonic は残念な結果でした。どちらも大手メーカーの黒なので期待したのですが、maxell や富士通とは明らかな差があり、むしろ赤マンガンの三菱やPAIRDEER と同レベルです。Panasonic は最初だけは高めの電圧を示しましたが、その後は一気に落ちてしまい、maxell とは対照的です。

(※ あくまでも一つの条件下での結果です。また、購入した電池の状態なども影響します)