仕事帰りにばったりと、

フランに会う。

フランチェスコは、
そういや会ってないなーと思っていると、
ばったり会うことが結構多い。

フランとそのまま
「ねえねえ、どうしてた??」
と近況報告。

フランのよいところは(たくさんあるけども)
どんな悪い出来事も、
暗くならずにサラッと話し合えることだ。

悩むことも、
やったらえーやん、
きいたらえーやん、
駄目ならそのときゃー
Such a lifeって肩をすくめるだけ。

近況を話していて、
久々にその感覚を思い出した。

ああフランチェスコだなー、と。


これから飲みにいくけど、くる?と誘われ、
もちろん、と同行。

パブでは、
ローマ人パスカル南イタリア人のフラン
それぞれのカルボナーラレシピについて花を咲かせ、
イギリス人のデイビットと日本人の私は、
まったく口を出せず。

しーん。

お腹が空いたね、と言って、
じゃあ早速今日のディナーはカルボナーラにしよう、と
パスカル家に。


パスカル、巨大なローマ男。
194センチ。
非常に寡黙。


それでいて、
笑うと究極的にかわいい。

☆Viva Alla Moda☆in Brighton


ホフホフした大きな犬を連想させる。

もしくは
ダルビッシュ有。

パスカルは、
卵とパルメザンと、
それからローマから持ってきたチーズを使って
カルボナーラを作る。

もちろんパスタはアルデンテ。

茹で汁の塩についても、
こだわる彼。

でも、全然熱く語らないところが好印象だ。

あくまでたんたんと、

塩について語る。

フランは相変わらず自然体で、
パスカルが「部屋で音楽でも聞いてたら?」と言っても、
「いやいや、別にいいよ」と言って、
キッチンでおしゃべりを楽しむ。

彼は本当に、気を使う人を安心させる。

いいやつだ。

「何か手伝うことある?」と聞くあたり、
あー変わってないな、と
嬉しくなる。

全然そんなタイプに見えないのに。



最近、竜巻に巻き込まれて呆然として、
その後も、考えることがたくさんあって、
ものすごい課題を与えられた気分だったけれど、

こういうホッとする一瞬をくれる友達は
本当にありがたい。



さあボナペティート天使ドキドキ

☆Viva Alla Moda☆in Brighton


腹ごしらえをして、

仲間に会いに、

また飲みに繰り出すわたしたちでした。
☆Viva Alla Moda☆in Brighton-photo.jpg



私のよくいくスタバには、
いつもウインクをする店員がいる。

しかも、
ジョニーデップばりの黒眼鏡に、
ウインク時には
どんなに忙しくても、
眼鏡に片手をかけ
パチッとウインクだ。


もう、
その姿が面白くて
すっかり虜の私。


本当に
完成された
1秒で、


私はその1秒を額に飾っておきたくなる。


そして多分、
それを飾るのは
リビングでもキッチンでもなくて、
薄暗い家の廊下の隅にある、
薄オレンジのランプの近くに決まってる。


それで
私はそこを通り過ぎるたびに笑うんだろう。


パチッという音を聞きながら。








ー携帯より。
これを書いてたらラテが飲みきれなかったが、仕事にいかねば。ー


海外で生きることのほうが、
絶対に楽だと、
この10ヶ月、
思って過ごしてきたけれど、

最近初めて、
日本で暮らすほうが、多分ある意味楽なんだろうと思うようになった。

それは便利とか、言語とか、そういう点ではまったくないし、
もちろん日本で生きることは大変なことだってたくさんあるけれど、
そういうこととはまたまったく別の次元で、
ここでは、
自分をものすごく強くもっていないと、
自分の思うようには生きられない。

わかっていたけれど、
自分の想像を遥かに超えて、
今、その「強さ」が目の前に立ちはだかっている。

ここでは、何にも惑わされずに、
自分の思うようにまっすぐ生きることができて、
それがとても自由で、
だからこそ楽だと思って生きてきたけれど、

自由だからこそ、
自分を強くもっていないと、
吹き消される。

存在が。

いとも簡単に。

それも一瞬でではなく、
長いこと吟味された結果、
吹き消される。

これは、強さについての事実に気づいたのではなくて、
もしかしたら
途中で自分を見失ったからなのだろうか。
とも思うけれども、
どちらにしても、
吹き消されるなら、あまり変わりはないように思える。

本当に、
今までの私が、すべて幻だったかのようで、

それを思うと、
あまりに空恐ろしくて、
下からふうっと怖い風が吹いて、
もう、立っていられなくなった。

それで、
私は床に倒れて、
物を引きちぎりながら、
わあわあ泣いた。
ごおごお泣いた。

お隣の家からはよく、陽気な音楽が聞こえてきたりするけれど、
きっと、
私の家からは、
狂った女の泣き声が聞こえていたのだろう。
その時隣の家は、とても静かにしていた。

幻だと思うと、
あまりに怖すぎて、本当に自分を幻にしてしまいかねないので、
考えるのをやめて、
落ち着いてみた。

ここで生きるなら、
もっと強くならなくてはいけない。
うそものの強さではなくて、
もう、日本男児もついてゆけないほどの強い女性にならないと、
ここで、自分の思うようには生きられないのだ。

多分、
アフリカで戦ってきたRuiは、それがわかるんじゃないだろうかと、
ふと思う。



それにしても、


あの存在感のなさ。
あの怖さといったらない。

今は変わるべき時なんだろうけれど、
そもそも、
変わる変わらないも、
ここではもはや、すっかり個人の選択だ。
別に変わらなくたって、誰も構わない。
こうなりなさいな、という指針は誰からも与えられないのだ。

とにかく
私は幻にはなれないのだし、
なりたくないのだから、
じゃあやっぱり、強くなるしかないのだ。

もう、アフリカの大地に生える、
樹木みたいになりたい。
あの、分け目がごつごつした樹木。
今はぐわりと剥がされて、真っ赤な繊維質だから、
先、時間はかかるけれども、
樹木のためなら、
時間をかけましょう。

それでいつか、
中に誰かが入れるぐらい、
強い樹木になるのでしょう。