舞台に風を,音に命を -3ページ目

舞台に風を,音に命を

以前のブログにログインできなくなったので,新装開店しました(^^).

音遊房「繁風亭」&劇団√根のブログです.

遠く目指しているのは,現代のなかに伝統芸能/民族芸能を融合させて新しい日本文化を生み出していくことです.

自己肯定力を頂きました♪(その3)~テニスの呪文:後半

 おはようございます,だんぷてぃ・ダイです.

「自分が生きてきた中で自己肯定力をどうやって得たか?」を振り返ってみた,というお話です.

とあるfacebookに「テニスと般若心経で身につけました」と書いたところ,「どういうこっちゃ,ゆうてみぃ」とのお声を頂きました.

前回はテニスの話の前半でした.今回は後半です.ごゆっくりお読み下さいませ.


◆試合の「流れ」を変える場面

どんなスポーツでも試合には「流れ」があります.自分が乗っていてどんどん思うように試合が展開するときもあれば,どうもうまく相手の動きに対応できなくて押されてしまうときもあります.

テニスのような長い試合だとこの流れが何度も入れ替わります.相手が気持ちよく自分のプレーをしている時は,なかなかそれを上回れないことが多いので,自分のベストを尽くしながらも耐えてチャンスを待ちます.そして何かのきっかけで攻撃のチャンスを鷲掴みできれば,あれよあれよという間に形勢が入れ替わります.

この「チャンス」--つまりその結果で何かが変わってしまう,一番重要な場面はなにかと言いますと,

・ミスをした直後
・あきらかに打ち頃のゆるいボールがきた瞬間

です.この二つが起きると,自分の心の中に

「自分を責めて追い詰める自分」

が現れやすいんです.

こいつ,とんでもないやつです(^^).

こいつについては言いたいことが山ほどあります.こいつのせいで集中を乱されてやる気を失ったりずるずる負けてしまい,イライラが爆発してラケットを何本折ったことか(^^;…….

いや,長くなるので割愛します(^^).

要するにこいつはプレーの邪魔にしかなりません

勝ち負けはともかく,納得のいく試合をしたい.自分のプレーをやりきりたい.最後まで集中したい.そのためにはこの「自分を責める自分」が一番邪魔です.

こいつが出てこないようにするにはどうしたらいいか?


◆当時高校生のおいらは悩み,いろいろと勉強しました.

いろんな本を読んだり,全日本に出場したコーチに教えてもらったり……そして得られた答えの一つは,プレー中に自分に語りかけることでした.いわば「呪文」です(^^).

おいらの場合それはなにが起きても,

「これは俺の実力だ」

でした.ミスをしたとき,

「OK,これも俺の実力だ.大丈夫.次の球,こい!」

チャンスボールが来たとき,

「OK,実力通りに打つだけだ,大丈夫,思い切りやれ!」

こんな感じで,頷きながら自分に語りかけるのです.

この時の自分に対する頷きは「自己肯定の頷き」と呼んでもいいでしょう.

すべての結果は自分の行動の結果.ミスもエースも全部それは自分の実力であって,アンラッキーもラッキーもない.相手がどんな球を打っても,それを返せる/返せないは自分の実力.それ以上でのもそれ以下でもない.だから怒ったり嘆いたりする理由はどこにもない.

この言葉によって,今目の前で起きた結果を冷静に受け止めることができ,ミスをしたという事実にしっかりとケリをつけることができます.

自分に語りかけることで,すばやく心の整理をつける.

すると「もう自分はダメだ」という絶望感や,「なんでこうなるの」「こんなはずじゃなかった」という不条理感や,「お前は一体なにをしてるんだ!」と自分を責め立てるネガティブな自分……そういった精神的なダメージを最小限に食い止めることができます.

そして「次は実力通り,ちゃんと返せる!」という気力がわいてきます.


◆ミスしてるのに……

ミスしてるっていうのに「よし!」とかあり得ないわ!と思われるかも知れません.

「そんな厚かましいこと思われへん」と感じられるかもしれませんね.

でも自己肯定というのは,「厚かましい」「自分勝手」とは明らかに違います.
また,間違いを認めず「自分だけが正しいんだ」と横車を押すようなのとも違います.

何事でも自分に過失があれば,そのことを他人(迷惑を被った人)が責めるのはしかたがないことです.人に迷惑をかければ誠心誠意謝る必要はあります.

しかし,そのことと,自己否定することは別なのです.

自分は最後まで自分の味方でいてやる必要があります.

先ごろ,アジア大会での卓球女子団体が決勝に進みましたが,準決勝シンガポールとの対戦で,石川佳純選手が2勝をあげ,まさに日本のリーダーであることを証明しました.

この石川選手を見ているとすごくわかりやすいのですが,相手にポイントを取られた時,「よし!よし!」という感じで頷くのです.これがまさに,「自己肯定の頷き」です.

孤独な戦いの中でだれが味方になってくれるのか?
……自分しかいないのです.

そしてそれはスポーツのトッププレーヤだけのことではありません.一流のプレーヤからおいらたち一般ピーポーが学べることはたくさんあります.


◆一流のプレーヤーが持っているもの

一流のテニスプレーヤは,実際に見に行くとわかりますが,腕がうなるほどのスピードでラケットを振りぬきます.テニスに興味のない方は,ゴルファーや野球選手を想像していただければわかると思います.

軽々とビュンビュン振り回します.そしてボールにものすごいパワーが込められます.

それはもちろん,何千球何万球と練習している成果に違いありません.

しかし,心に一点の曇りが生じれば,トッププロであってもスイングが鈍るのです.それが試合本番の心理なのです.前に言いましたがテニスは時間の読めないスポーツですから,トッププロ同士の戦いでも,途中でいろんな波がやってきます.

それでも彼らはラケットを振りぬきます.

何時間もの試合を通して,ミスしてもエースを取られても,ギリギリのせり合いでも,点数が追い詰められた場面でも,迷いなくラケットを振りぬき続けることができるのは,一番底に

「自分をOKと認める

があるからです.
一流のプレーヤは例外なくこの「自分を最後まで認め続ける」チカラを持っています.高校生のおいらもそれに習い,試合ではずっと「OK」サインを出し続けるようになったのです.残念ながら戦績はインターハイのちょっと手前で(?)玉砕しましたが,試合が好きになれなかった自分が,試合することに楽しみを感じられるようになったわけです.

以上,これが,おいらがテニスから得た「自己肯定力」です.テニスと出会えてよかったと思っています.最近はすっかりごぶさたですが……

さて,テニス編が終わりましたので,次からは「般若心経」のお話になります.

お楽しみに(^^).
::::::だんぷてぃ・ダイ::::::