祖母の話
祖母は何年か、家で寝たきりだった
母が付きっきりでみていた
痴呆症が進み、祖母は母を我が娘とも理解できてないのが見てとれた
ある日、夜中にふと起きると祖母が家の中を歩いていた
あれっと思ったらすぐ消えた
寝たきりの祖母、霊は歩きたいだろう
私はさほど気にしなかったが、それからしばらくわが家ではポルダーガイスト現象が続いた
一日中歩き回る足音とか、バキバキ音がしたり・・
祖母の最後が近付くと、何故か遠くからわざわざめったに来ない祖母の知人が会いに来た
不思議だった
やがて祖母の生気が弱くなり、家族に見守られていた頃、私は部屋の四隅に何かの気配を感じていた
私が、心で
「お婆ちゃんありがとう」
と言ったら、四隅の何かが一斉に祖母を連れて行った
葬儀が済んで落ち着いた頃、母の枕元に祖母が立っていたそうだ
綺麗な着物を着て、満面の笑みで・・
痴呆症で娘がわからなくても、霊は皆を理解してるものらしい