昨日、とっても久しぶりに私が結婚式を挙げた会場がある街に降り立ちました。思い返すと、もう12年経っている。それでも、やはり心残りの事は消える日が来ない。今は、ウェディングプランナーになってもう10年経った私。改めて、結婚式にかけるお二人の想いや、親御さんの想いを真摯に受け止めて仕事をしなくては・・・と、再認識しました。
もちろん、12年経てば世の中は変わるので、今の話では無いという事を大前提に、私のウェディングで起こった事について、まとめて行きたいと思いました。私のウェディングに対するブログは、あくまでも、会場批判でも、業界批判でも無いという事は、事前にお伝えしておきます。あくまでも私個人に起こった事実と、今の仕事に対するエネルギーの源の事です。
やりたかった事は、もしかしたら今で言うオリジナルウェディングに近いのかもしれません。
1)両親が結婚式を挙げたニコライ堂で挙式したい。
自分の育った環境や、身近な神様に誓いを建てたいと言う想いでした。街の教会の中でもニコライ堂は、少し特徴のある教会ではあります。
2)披露宴については、人生の縮図を表現したい。
場所の拘りは少ないが、それは、自分のルーツであったり、経験値であったり、り、ご縁ある方々から頂くサポートであったり。結婚式に意味の無いモノは、おきたく無い。空間も、身に着けるモノも、司る物事も全て。
大きく分けるとこの2つだけ。予算は少ないながらも、これらの思いは至ってシンプルなモノでした。少なくとも私には。
幼少の頃から海外の文化に触れて育ってきた私にとって、あたり前の「結婚式」への常識と、日本の結婚式・業界文化の中での「結婚式」の常識は、根本的にズレていました。
欧米では、結婚式を決めたらウェディングプランナーさん探しから始まります。当日と違って今はネットなので、簡単に見つかるし。プランナー出なくても、メイドオブオーナーがその役割を担ってくれる。
現在の日本では、今でも結婚式を決めたら会場探しから始まります
これは決定的な違いです。会場とプランナー、どちらもウェディングには必要な大きな要素です。しかし、どちらを先に見つけるかによって迎える当日および当日までの大きな大きな違いを教えてくれる人は、身の回りにはいませんでした。
紆余曲折して迎えた結婚式は、12年経っても語り始めて数時間必要な程、違和感と疑問、不安と不満ばかりの日々でした。
1人の花嫁として危惧したのは、これから世の中の国際化していく。私以上の価値観やアイデンティティを大切にする国際カップルさんは増えてくる中で、一体どれだけの方がこんな不安や不満を抱える事になるんだろう。
私のような気持ちを抱えて結婚式を迎える人がこれ以上増えて欲しく無い。欧米のように、真の意味で2人の為のウエディングプランナーになろう。そう思ったが、きっかけでした。