第1幕序章旅に出たいと思ったのはいつのころからだろうか。 冒険の妄想はいつも頭の中にあって、私を楽しませる。 自分が変わるためではなく、他に人のためでもなく、幸せになるためでもなく、ただ自分の知らない世界が見たくて、妄想を現実にすることを決めた。2年前のことだ。 そして私は旅に出た。