Сайн байна уу? [サエンバエノー] (こんにちは。)

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遊牧民ゲルホームステイ2日目、生まれて初めて馬に乗りました。
[前回記事→モンゴルの大草原での一日]

遊牧民にとって、馬はなくてはならない、というより、いて当然の家畜。
モンゴル馬1

小さいころから馬に乗っている遊牧民は、草原の中をスイスイと馬で駆け抜けてかっこいいです。
モンゴル馬2

その大事な馬に乗せてくれました。
モンゴル馬3

隣の家の青年が、馬を引っ張ってくれて連れて行ってくれたのですが、初めはとても怖かったです。途中からは、「あ~、風が気持ち良いなあ」って感じました。草原を駆け抜けることができたらさぞかし気持ちいいでしょう。



ところで、遊牧というのは勝手に色んな所に行っていいわけじゃないんですね。

ちゃんと、領域が決まっているそうです。

村の中なら、移動していいんだけど、村を越えての移動は申請が必要なんだそうです。

シーズンごとに最低1回は移動しますが、草がなくなったら移動しないといけないので、だいたい2ヶ月毎くらいに移動するようです。


その度に、ゲルを組み立てて、大変だなあ。

だから、遊牧民の方の荷物はとっても少ない。本当に必要最低限のものしか置いていないようでした。


移動も大変だけど、それ以上に家畜の世話もとても大変。

私が行った6月は夏で、ちょっと落ち着いた時期だったけど、春には家畜の出産、夏と秋には毛刈り、秋になると干し肉の準備、フェルト作り、10月には羊の交尾など、1年中忙しい。


冬のモンゴルは寒さがとても厳しく、氷点下30度にもなります。その間、家畜と家族を守らなければならない。

あの、だだっ広い草原で。

ちなみに、家畜は財産と一緒だから、家畜が何頭いますか?っていう質問は、あなたの家の財産いくら?って聞くのと同じでとっても失礼なのだそうです。

今は牧草地が減ってきていたり、後継者がいなかったりで、最近は、定住する遊牧民も増えてきているようです。



ところで、冬の間の保存食としての干し肉は、馬、羊、牛、ヤギをそれぞれ1頭ずつ作ります。これを一家4人、一冬で食べます。モンゴル人は、とにかく肉をたくさん食べる人たちなんだとか。

「タン食べたことある?」って聞かれたので、日本の焼肉屋さんで出てくるくらいの大きさを示すと、ものすごい驚かれました。

そんな小さな肉で、かわいそうに!みたいな感じで。

冬に来たら、タンをたくさん食べさせてあげるよって言ってくれました。

ちなみに、お母さんは先日鶏肉を食べたそうですが、あまりに淡泊だったので、また食べようとは思わなかったそうです。私はその淡白な鶏肉が好きだけどな・・。


過酷な環境で生きる遊牧民。お肉が大好きです。
大草原17